【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た

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｢はあ？！ゼロと別れた！？？｣


『しっ声がでかい！！！』






久しぶりに会った同期と飲み会に来て、乾杯した直後｢最近あいつとはどうだよ｣なんて聞かれて、目を逸らしてしまったのが悪かった。何か察した彼はジョッキを置いて｢あ？｣とガンを飛ばしてくる。



すぐに吐けと睨まれたら恐る恐る話すしかなくて。




大声で叫んだ松田の口元を手で塞げばなんだなんだと周りの目がこっちを向くけど、愛想笑いで謝ればすぐに周りは騒音へと変わっていく。







こんな人が多い場所で目立ちたくないんだけど。

ため息を吐いて塞いでいた手を緩めたらパシッと振り払われて、ぐいっと顔を近づけられる。



サングラスにスーツって相変わらず厳ついデスネ。ヤクザかってレベルで鬼の顔してますヨ、松田クン。







｢いつの話だよそれ！｣


『……2週間前、くらい』


｢…ただの痴話喧嘩じゃねえのかよ、｣







トレードマークの天然パーマをガシガシと掻く松田はなぜかイラついているのか、舌打ちをしながらすごい勢いでスマホをタップしている。







｢なんで出ねえんだよあいつ｣


『いつもの事でしょ』


｢…お前の電話は？｣


『出るわけないじゃん』







零は緊急じゃない限り電話は勿論、メールの返信すら返してこない。そういうやつだって松田もわかってるはず。





私だってあの日すぐに電話をかけた。


だけど電話が繋がることはなくて、今までならどれだけ遅れても折り返すか、メッセージが来たのに。この日から1度も彼からの連絡が届くことはなかった。









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