【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た

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｢おねーさんたちは恋人さん？｣


『え！？違うよ、おにーさんとは友達！！』





うそだー！と頬を膨らます男の子はとても可愛らしくて、つい大きな声で否定するとえー！と落ち込んだような声を上げる。

すると直ぐに男の子はぱっと花が咲くような笑顔になって、唇をぎゅっと噛みながらこちらを見つめてくる。








｢じゃあ！！僕がおねーさんのことお嫁に貰ってあげる！！｣


『え？ほんと？？』


｢うん！指切りげんまん！！｣






約束、と小指を出そうとしたその瞬間。







｢っ！A伏せろ！！！｣





気絶した犯人を抑えていた零が突然大きな声を出しながらこちらに走ってきた。
ふと後ろを振り返ると、銃を持っている男がもう1人。


こちらに向けて銃口を向けていて、咄嗟に男の子を守るように犯人に背中を見せて抱きしめる。





やばい撃たれる！！


今から来る痛みに耐えようと抱き締める力を強くして目をぎゅっと閉じれば、彼の匂いが鼻を掠めてぎゅっと守られるように抱き締められる。





その反動で地面に倒れ込めば銃声と、男の子が泣いている声と零の荒くなった息遣いが聞こえてくる。





『れ、い。ありがと…』


｢……｣


『ぼくもごめんね…？』





上に守られるように覆いかぶさっていた零は何も言わないまま犯人の銃を奪って制圧していて。

腕の中でしくしく泣いている男の子にごめんと謝りながらずっと頭を撫でていた。







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