解体できない代物２【松田陣平】 (ページ2)

今日:7 hit、昨日:13 hit、合計:11,113 hit

CASE:48 頭を整理しながら…考えます。～喫茶『ポアロ』にて～ ② ページ2

？？「安室さん、大声出すなんてどうしたんですか？……って、ちょっと！お客様に何してるの！？零(ゼロ)！！」

A「…諸伏先輩！？」

諸伏「……！」

(諸伏先輩も降谷先輩と同じように驚いてる…。私、また墓穴掘ったの！？)

緑川「とにかく、女性に掴みかかるなんてダメ！離して安室さん。」

降谷「景(ヒロ)！彼女はスパイの可能性があるんだ！聞いただろう？僕たちの本名知ってたんだ！」

やっぱり…。
他の人いなくて良かった。

諸伏「それでも、まずは椅子に座らせてあげて！スパイなら胸ぐらを掴まれたぐらいじゃ怯えないけど、彼女は怯えてる。それに警察手帳(これ)は本物だよ。」

降谷「……っ！」

諸伏先輩に諭され、降谷先輩はようやく手を離してくれた。

緑川「申し訳ありません、うちの安室が…。緑川と言います。あの、こんな流れで飲食する気にはならないかもしれませんが…ご注文があれば承ります。」

諸伏先輩、優しい。よかった、今からどうしようかと思った。

A「諸…じゃなかった、“緑川さん”。注文、後ででも良いですか？…実は職場の先輩方と、ここで待ち合わせでして…。私、ここに今日初めて来たのでメニューも分からなくて…。」

緑川「なるほど、そういうことでしたか。かしこまりました。」

萩原「Aちゃん、お待たせ。安室さんと緑川さんと仲良くしてた？」

松田「A、わりぃ…待たせちまったな。…って、何かあったろ？泣きそうな顔して…また何を思い詰めたんだ？」

うそ…。松田先輩――。

安・緑「萩原！！松田！！」

萩原「もう！陣平ちゃん！デリカシー！！」

A「松田先輩、どうして……。」

松田「あんた、思い詰めると顔に出んだ。司の話の時もそうだ。」

A「はは。やっぱり先輩方には敵わないですね。……あの、安室さん――。」

安室「はい？」

A「本当にすみませんでした！ちょっと頭を整理して考えてきます。……あなたの信頼を勝ち取る方法を――。」

降谷・諸伏「…っ！！」

A「…お手洗い、お借りします。……あっ！萩原先輩、松田先輩のこと、お願いしますね。」

萩原「…？よく分かんないけど、分かったよ。」

A「松田先輩、ごめんなさい。オーダーまだで…。」

松田「分かった。…A、飯は？」

A「まだです。」

松田「安室サン。ハムサンド１つと、ホットコーヒー２つと――。」

A「アイスコーヒー１つで。」

安室「かしこまりました。」