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Monster ふぁんぽん 続き × ページ24

甲高い悲鳴を上げる彼女は、私の方を向いてはいなかった。
急に背後に現れた、相棒の声によって、気絶してしまったのだ。

「…何でわかったんですかね。」
「何で教えてくれなかったん〜!?ひどい!俺も一緒に会いたかったのに!!」

倒れてしまった彼女を抱き上げ、ゆっくりと膝の上に乗せるふぁんきぃさん。
私は彼女の隣に座り込み、尻尾を彼女の上に乗せた。

「重たそうやで」
「大丈夫ですよ」

このふわふわとした感触を、Aはどう感じているのでしょうね?

「わとそん君」
「?」

にひ、とふぁんきぃさんは満面の笑みを見せてきた。何だか力が抜けるような顔だが、この状況にはちょうどいいかもしれない。

「約束、守れましたね。」
「やったー!!」

今の我々には小さく、繊細な女性を恍惚とした表情で撫ぜる。
まだ目を覚まさぬ彼女は、記憶こそ無かれども、私とふぁんきぃさんと長い時間共に過ごした人間であり、化け物である私達を恐れなかった数少ない…いや、私が会った中で唯一の人間である。

そんな彼女ともっと一緒にいたい。
でもこの世の生物ならざる者である我々の寿命は、彼女より長すぎて、一緒にいられる時間なんて数十年やそこらだった。

そこでふぁんきぃさんは、阿呆みたいな約束をした。

『じゃあ、Aが転生したら、俺は迎えに行ってあげる!な、わとそん君!?』
『…はい?』

そもそも人間というものが転生するかどうかすらもわからないのにそんな約束をしてどうするんだ。
そう思ったが、確かに私もこの先彼女ともっとお話ししたいし、何よりAが喜んでくれた。それだけでいい。

待ちに待った、1万年分の愛をここに。

「お、目、覚めた!?覚めた!?A!」
「落ち着きなさい。そもそも彼女の名前がAである確証なんてどこにもないでしょ!
あ、いや、そうじゃない!何ノリツッコミしとるんや俺!?」

「………え」


Monster 嵐

*・*・*・*・*
新年あけましておめでとうございます今年も何卒よろしくお願いいたしますしゅごい久しぶり新年一発目がこれでいいのか
まぁ全部置いとこう。

ワールドイズマイン トントン→←Monster ふぁんぽん ×



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雛月美鈴 - 空屋さん» リクエストありがとうございます!(大罪短編の方でもリクエストしてくださいましたよねありがとうございます)towacoさんで、リバーシブル・キャンペーンですね!恐らく続編での更新となりますので、よろしくお願いします! (2018年6月11日 9時) (レス) id: 98dfe5f018 (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストなんですが、towacoさんでリバーシブル・キャンペーンを書いていただきたいですm(*_ _)m (2018年6月11日 1時) (レス) id: a84e1330a7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - おおおおおおおおおお!ありがとうございますうううううう!さいこーですううううう!! (2018年5月7日 20時) (レス) id: a9c85d66d2 (このIDを非表示/違反報告)
雛月美鈴 - 涙さん» コメントありがとうございます!面白いと思っていただけて嬉しい限りです!あろま先生で、「地球最後の告白を」ですね!もしかしたら続編での更新になるかもしれませんが、連休中には頑張らせていただきます! (2018年5月2日 16時) (レス) id: 98dfe5f018 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても面白いです!リクエストいいですか?あろま先生で『地球最後の告白を』お願いします! (2018年5月1日 19時) (レス) id: a9c85d66d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛月美鈴 | 作者ホームページ:Nothing  
作成日時:2017年6月27日 17時

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