くるみ -胡桃-

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宏太side


……実は、まだちゃんと病気についてちゃんと話せていなかった。



2人で戦うんだから。作戦会議は必要だよね。



『涼介？ぱぱの目みてほしいな。』



そう言うと、涼介はしっかりと目を合わせてくれた。



『涼介は、少しだけ他の人とちがいます。それは、この前お話したよね？』



涼介「びょーき、なんでしょ……？ぼく…」



『そう。よく覚えてたね。パーキンソン病っていう少し珍しい病気なの』



病名まで言ったのは初めてで、少し落ち込んだ様子の涼介。


でもね、そんな落ち込むことじゃないんだよ。



『涼介？よく聞いてね。』


『涼介が病気になっちゃったのは、涼介が強い子だからなんだよ？』



涼介「りょうが、つよいこだから……？」



『そう。神様はね、その人に出来ないことはあたえないの。涼介が強くて、優しい子だから、病気を乗り越えられるって思ったの。悪いやつをね、退治できると思ったんだよ？』



ゆっくり説明すると、頷きながら聞いてくれる。



『涼介は、これから薬が増えちゃったりするかもしれない。でも、涼介は頑張れるでしょ？』



涼介「でも、ぼく、おくすりにがて………」



『そうだね？毎回いやいや言っちゃうけど……でも、頑張って飲んでるでしょ？毎日ちゃーんと。』


『それとも、涼介は逃げてかっこ悪いヒーローになっちゃう？』



涼介「んーん！ならないっ！」



『ふふ、そうだね。涼介かっこいいヒーローだもんね。』



涼介「うん！ぼくねびょーきたおすヒーロー！」



えへへっと笑う涼介の頭を撫でる。



『よし、これからも頑張って倒そうね。』




涼介と俺なら、なんでも乗り越えられるよね。



かっこいいヒーローだもん。




涼介「しゃきーんっ！！」



『ぐぇぇっ…』




お願いだからぱぱを倒さないで…………笑笑





fin.



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