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宏太side
『…んぁ、ねてた…………』
いつの間に眠っていたようで、目を開けると、涼介が立っていた。
涼介「あっ、こうちゃんおきたぁ」
先程の大泣きした涼介はどこに行ったのかね…?
『涼介、お鼻大丈夫?ちょっとおいで』
トコトコと歩いてきた涼介を膝にのせ、顔全体に傷がないかチェックする。
『…うん。お怪我はないね。どうしたの?』
涼介にさっきお顔が大事故← になった経緯を聞くと
またじわっと涙を目に溜めた。
『ちょ、泣かないで?少しお話して欲しいだけだよ。ね?泣かない泣かない。』
またくすんと鼻をならし始めた涼介を落ち着かせる
パーキンソン病は心の病になることもあるらしい。
幸い、涼介は「うつ病」などにはならなかったけど、
思いだしてみれば、最近こんな風に泣き始めたりすることが多い気がするな……段々と不安定になっているのだろうか。
『りょうー?ゆっくりでいいから、ぱぱに聞かせて?』
一向に泣き止まない涼介にそう言うと、
涼介「ん、……ぐすッ…あの、ね……」
俺のお腹に顔を隠したまま、話し始めた。
涼介「…ぼくね、……あるけないから……ぐすっ、」
『…ん?涼介ちゃんと歩けてるよ?』
確かに、少し不安定だが、まだ1人で歩けている。
でも、涼介は首を振った。
涼介「んーん、…さっきも、ころんじゃったのっ…」
『転んじゃって、鼻血でちゃったの?』
「うん……あとね、ぶるぶるして……こわいのっ、」
『うんうん、そっか……』
俺は、涼介をぎゅっと抱きしめた。
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セクラバ&ティアラ - 面白いですね!更新頑張ってください! (2021年5月2日 19時) (レス) id: f699831620 (このIDを非表示/違反報告)
セクラバ&ティアラ - 面白いですね! (2021年5月2日 19時) (レス) id: f699831620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いのきんぐ | 作成日時:2020年5月19日 22時