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涼介side
頭をさわられている感覚がして、ぱっと目を開ける。
慧「あ、涼介おはよう。」
『……っ、またっ…おれ……』
まただ。今まで何度も何度もこの光景を見た。
どうして、耐えられないのか。
どうして、迷惑しかかけられないのか。
少しでも役に立とうとお皿洗いしていたのに、これじゃあ迷惑にしかなってない。
自分を自分で責めれば責めるほど、心が黒く染まってくる。
慧「涼介ー?昨日あまり眠れなかったでしょ?だから発作起きちゃったんだよ。それはしょうがないでしょ?
皿洗いもしてくれてありがとうね。」
『、おれっ…ありがとうってこと、なにも、……』
慧「ううん。パパ、侑李のお勉強教えてたからさ。お皿洗う手間無くなって助かったよ?」
だって、お皿洗いだって中途半端に終わらせちゃったし。
……多分、お皿だって割っちゃったもん。
慧「そんな色んなこと考えなくて大丈夫なの!お礼言われたらなんて返すか。この前言ったでしょ?」
『…っ、えと…どういたしまして……?』
慧「そう!いいこっ、さすが俺の息子!」
いつものセリフを言いながら、頭をふわふわ撫でられる。
慧「ふふっ、ご飯できるまで寝てな?ちゃんと起こすから。」
『いやっ、おれつくる……』
慧「だいじょーぶっ。パパが愛情こめて作ってあげるから。ほら、おめめ閉じて?」
また頭を撫でられると、心地よさにまぶたが下がってくる。
慧「おやすみ、涼介。」
その声を聞いて、安心して眠気に身を任せた。
このあと、何が起こるかなんて知らずに。
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セクラバ&ティアラ - 面白いですね!更新頑張ってください! (2021年5月2日 19時) (レス) id: f699831620 (このIDを非表示/違反報告)
セクラバ&ティアラ - 面白いですね! (2021年5月2日 19時) (レス) id: f699831620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いのきんぐ | 作成日時:2020年5月19日 22時