COLOR~貴方はどの色を？~ (ページ22)

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ƒ甘い甘いkiss ページ22

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ガチャっと玄関を開くと耳の保養に良い滑らかなピアノの音が流れ込んでくる。

ポロロンと滑らかにピアノを弾くその指が見えたと思ったら、ピタッと音が止まった。

和「翔ちゃんおかえりっ！」

俺の愛しの恋人の和はギュッと俺に抱き付いてくる。

俺の残念な肩で顔をグリグリしたかと思えばプハッと息を漏らしながら俺の唇に押し付けた。

面白そうなのでいつもは当てるだけのキスを深く深く、俺の舌で和の口を攻略していった。

和「んっ…………んぁ。」

タラーっと下に落ちる溢れた唾も何もかもがいとおしく思える。

和「んはっ………しょ………ちゃ。」

俺はそのまま続きをしようと思ったんだけど、

和「だ、駄目！！！ご飯作んなきゃ！」

俺の思いとは裏腹にキッチンへと姿を消した俺の愛しの恋人。

チエッと息を吐くとさっきまで和が座っていたピアノの椅子に座った。

鍵盤の上に俺の手を置いて音を奏でる。

さっき、和が弾いていた『虹』という曲。

和が好きで今、はまっている人の最高傑作だと言う曲。

いいよな。これ。

好きだよのたった一言……ねぇ。

ふふ。いい歌じゃん。

その時、リビングから出来たよーという和の声。

じゃあ、腹を満たして和との戦に挑みますかね。

.・*.・*.・*『甘い甘いkiss』end*・.*・.*・.

*和との戦。勘の良い方なら分かりますよね？