COLOR~貴方はどの色を？~ (ページ15)

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Tanti auguri a te ページ15

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Tanti auguri a te～♪

Tanti auguri a te～♪

Tanti auguri a kazunari～♪

Tanti auguri a te…………………

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……………お誕生日おめでとう。

君にたくさんの『おめでとう』を………………

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ここはとある空港。

タタタッと走ってくる影が一つ。

人ごみに埋もれながら、時々姿が見えなくなりながら。

その影は俺へと向かってくる。

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和「潤くんっ…！おかえりっ……！」

俺に向かってきていた影が俺にぶつかった。

こいつの名前は二宮和也。

まぁ………………俺の恋人。

和「潤くんっ！潤くんっ！行こっ！」

……ぅぉっ………と。

和は俺の手を引っ張って、俺の家族がいると思われる車まで走る。

俺の家族ってさ、本当最悪で。

世に言う育児放棄？されてて、だけど学費とかは出してくれて、自分で食べるものは自分で作る。自分の洗濯は自分でやる。

まるで、生きた地獄で。

んだけど、俺がイタリアに留学するってことになったら、すっごく喜んで。

多分………いや、絶対俺がこの家から居なくなるのが嬉しいから喜んでるだけで。

本当、最低な家族。

憂鬱な家からやっと抜け出せたと思ったら今度は自分が育児放棄を受けてるって理由でいじめ。

暴力はしてこない。

だけど、無視される。

先生の前では仲良いクラスのふり。偽りのクラスだ。

教室に入った瞬間ピタッと会話が止む。
そして悪口を小さな声でひそひそと。

どうせなら大きな声で言われた方がましだわ。

と、思ってたけど本当に大きな声で言われたら俺、メンタル持たないわ。笑

そんな毎日、不登校になりかけてた俺に一筋の光が指した。

それは、他のクラスからのいじめの告発。

それにより、俺のクラスのいじめは明らかになり、いじめグループの人達は転校。

俺も普通に行こうと思ったけど足が動かなかった。

カタカタと震えて、クラスが、学校が、人が怖いと思った。

俺はそこにうずくまって下を向いてた。

そこから、何分たっただろう。
先生は見て見ぬふり。
時には、嘲笑う人だっていた。

だから、余計に怖くなって。

トントンと肩を叩かれ、恐る恐る顔をあげると可愛い顔立ちの男の子。

和「………大丈夫？」

まるで子犬みたいな顔をして大丈夫？と聞く男の子。
だけど、人は怖くて。