11. Stay with me.【3/12】 ページ7
「ええ。どうして？」
「ドレスコードを教えてほしくて」
パーティーに馴染みなどないAは、魔法界のパーティーにどういう服装が適しているのかよくわからない。同性の経験者からアドバイスを聞いてみたかった。
「ホグズミードの洋装店で、スラグホーン先生のパーティー用だと相談してみるといいわ。お店のカードをあげるから」
「ありがとう。とっても助かる」
「ホグズミードにはシリウスと行くんでしょう？ 一緒に見立ててもらったら？」
シリウスの方が、Aよりもドレスコードには詳しそうだ。リリーの言う通り、シリウスに相談してみようとAは考えた。
「コリーはシリウスのどういうところが好きなの？」
リリーが興味津々に訊くので、Aは赤くなって狼狽えた。
「えっと……一生懸命なところとか。意外と努力家で……優しい」
「へえぇっ！ 他には？」
「……シリウスが笑っていると、嬉しいの」
「一緒に居て、幸せ？」
「う……うん……」
「愛しているのね」
リリーに言われて、Aは息を呑んだ。
愛している？ 私がシリウスを愛している？ いやいや、そんなまさか。そんなに仰々しい言葉で表すような気持ちだとは、考えもしなかった。
それなのに、他に相応しい言葉が、なぜか見つけられない。つまり、そういうこと？ 私、そんなにシリウスのことが好きなの？
「そ、そうなのかな……そうかもしれない……」
「まぁ。惚気ね」
リリーがクスクスと笑った。暑くなってきて、Aは火照った顔を手で扇いだ。そろそろお風呂から上がらないと、のぼせてしまうかもしれない。
その前に、一つだけリリーに頼んでおこう。リリーの機嫌を損ねないよう、Aは慎重に切り出した。
「あのね、リリー。パーティー会場で、もし、ジェームズが何かしようとしたら、どうやって止めたらいいかな。これでも私、パーティーを楽しみにしているし……台無しにされるのは嫌なの」
「そうよね。せっかくのロマンチックなデートを台無しにされたくはないわよね」
そこまでスラグホーン先生のハロウィーン・パーティーにロマンチックな幻想を抱いているわけではないが、Aは「うん」と頷いて付け加えた。
「リリーだったら、ジェームズをうまく窘められるのでしょうね」
Aはわざと大袈裟に溜息をついた。ジェームズのためだ。リリーが回答を思いつかない内に、Aはそそくさと大浴場を後にした。
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Helga(プロフ) - ノさん» 一番好きだなんて嬉しいです！(*´>∀<｀*)たくさんのときめきをご提供できるように今後もがんばります(*´∇`*) (2020年5月20日 17時) (
レス) id: 4936191a5f (このIDを非表示/違反報告)
ノ(プロフ) - シリウス落ちの小説の中でいちばん好きです！ときめきが止まりません… (2020年5月20日 15時) (レス) id: 9ec259d83f (このIDを非表示/違反報告)
Helga(プロフ) - ケイトリンさん» なんと！こちらでも見つけて頂けるなんて嬉しいです(*ﾉω・*)てれてれ 今後とも楽しんでいただけるようがんばります！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 4936191a5f (このIDを非表示/違反報告)
Helga(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！読み返して頂けるなんて嬉しい…！！引き続き楽しんでいただけるようがんばります(*´∇`*) (2020年5月19日 22時) (レス) id: 4936191a5f (このIDを非表示/違反報告)
ケイトリン - pix○vでも読ませて頂いてます！本当に面白いです！毎日の楽しみにしてます(笑)無理せず頑張ってください！応援してます！ (2020年5月19日 18時) (レス) id: a8b20e8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Helga | 作成日時：2020年5月16日 10時
