13. You are my master!【5/13】 ページ31
「人の姿のままだったら危なかったけれど。警告してくれたの、シリウスだよね？」
「Aの匂いがしたから」
「犬の嗅覚ってすごいね」
「便利だろ？ 遠吠えもできるし」
牡鹿とネズミには、Aに危険を知らせることはできなかった。Aが「ありがとう」と言うと、シリウスはニヤリと笑った。
「何かお礼ちょうだい」
前にもそんなことを言っていたような……。
Aはしばし考えて、躊躇いながら身を乗り出し、シリウスの頬にキスをした。
たちまちシリウスの手がAの背中に回り、強く抱き寄せた。ドキドキしながら、Aはそっと訊ねた。
「あ、あの、シリウス、今日の放課後、空いている？」
「空いてる。会いたい？」
かぁっと熱を持った顔をシリウスの肩に埋めて、「うん」と答えると、シリウスは嬉しそうに笑った。
「あの……怖がらせ呪文の対抗方法、教えてくれる……？」
「怖がらせ呪文？ リーマスに教わっただろ？」
「あれきり、何故かうまくできないの。授業でも、うまくいかなくて」
我ながら情けない話だと思いながら、Aは打ち明けた。
「もしかしたら……シリウスが傍にいてくれたら、できるかもしれない」
「何だよ、それ。そういうの、無意識で言ってるのか？」
「だ、だめかな……？」
「教えたら、またキスしてくれる？」
「……うん」
「やった」
シリウスがまた嬉しそうに笑ったので、Aの胸が熱くなった。お礼でなくても、シリウスが喜んでくれるなら、何度でもキスしてあげるのに。
あぁ、やっぱり私、シリウスのことがすごく好きだ。
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Helga(プロフ) - ノさん» 一番好きだなんて嬉しいです！(*´>∀<｀*)たくさんのときめきをご提供できるように今後もがんばります(*´∇`*) (2020年5月20日 17時) (
レス) id: 4936191a5f (このIDを非表示/違反報告)
ノ(プロフ) - シリウス落ちの小説の中でいちばん好きです！ときめきが止まりません… (2020年5月20日 15時) (レス) id: 9ec259d83f (このIDを非表示/違反報告)
Helga(プロフ) - ケイトリンさん» なんと！こちらでも見つけて頂けるなんて嬉しいです(*ﾉω・*)てれてれ 今後とも楽しんでいただけるようがんばります！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 4936191a5f (このIDを非表示/違反報告)
Helga(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！読み返して頂けるなんて嬉しい…！！引き続き楽しんでいただけるようがんばります(*´∇`*) (2020年5月19日 22時) (レス) id: 4936191a5f (このIDを非表示/違反報告)
ケイトリン - pix○vでも読ませて頂いてます！本当に面白いです！毎日の楽しみにしてます(笑)無理せず頑張ってください！応援してます！ (2020年5月19日 18時) (レス) id: a8b20e8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Helga | 作成日時：2020年5月16日 10時
