4. Will you give me a reward?【6/6】 ページ33
しばらく考え込んでいたシリウスだったが、何らかの結論が出たのか、突然Aの両肩を掴んで迫った。
「な、なに――」
「来週の土曜。付き合え」
「え！？」
「あくまで、友人としてだ。いいだろ」
「いや、あの」
「お前なぁ、これ以上恩人に恥をかかせんな！」
「な、なんで怒るの……」
口説いているどころか怒鳴られている状態だ。どんどん小さくなっていくAの様子に気が付いて、シリウスが慌ててAの肩から両手を離した。
「わ、悪い……」
しゅんとして元気を失ってしまったシリウスを見ていると胸が痛んでしまう。
Aだってリーマスにきっぱり断られたらショックで寝込んでしまうだろうし、恋愛感情は持てないと言われたとしても、友達として仲良くしてもらえるのなら、そのほうがありがたいし、嬉しいだろうと思った。
「友だちとして、なら、いいよ。一緒に行っても」
「本当か！？」
シリウスの表情が明るくなったので、Aも少しほっとした。
目に見えて機嫌のよくなったシリウスを見ていると、Aも嬉しくなれるから不思議だ。
リーマスは微笑ましいものを見るような目で、急に朝食にがっつき始めたシリウスを眺めていた。
「リーマスには、二人でお土産を買ってくるね」
Aが声をかけると、リーマスはいつもの笑顔で「ありがとう」と返してくれた。
5. Please get attached to me.【1/9】→←4. Will you give me a reward?【5/6】
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Helga(プロフ) - ハリネズミさん» コメントありがとうございます！嬉しいです。励みになります〜！ (2020年5月10日 14時) (
レス) id: 4936191a5f (このIDを非表示/違反報告)
ハリネズミ - 面白いです。更新楽しみにしてますー！ (2020年5月7日 10時) (レス) id: 48ddc9040e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Helga | 作成日時：2020年5月1日 22時
