36.昔の話 ページ36
「私の作ったスープの方が美味しい！」
「いや、俺の方が美味い！」
「うるせえ、チビナス共！どっちもクソまずいことに変わりはねぇんだ！」
がつんと2人して蹴られる。同時に蹴られたところを抑えてしゃがみ込んだ。
半べそでサンジの作ったスープを口に運ぶ。……悔しい、また負けた。私が作ったものは何が足りないのか。
「あのクソジジイ……。いつか絶対、見返してやるからな。」
「もうゼフさんと競うのやめたら？釣り合わないよ。」
「うるせえ、何がなんでも美味いって言わせてやる！」
なんて意気込みながら自分の作ったスープとゼフさんのスープを飲み比べてみては首をかしげている。
諦めたらいいのに、と零して私はキッチンを出ていこうとする。
なあ、とサンジに声をかけられ思わず振り返る。冷蔵庫を漁るその手にはゼリーが。
「これ、やる。」
「いいの？サンジが貰ったんじゃないの？」
「ちげえよ、俺が作った。」
恥ずかしそうにそっぽ向いたサンジは急いで火にかけていた鍋の元に駆け寄った。
自室についてサンジに貰ったゼリーにスプーンを通した。ついでに、私が好きなキャラメルを2粒口に放り込んだ。
パインゼリー、優しい味に中に果肉がぎっしり。美味しい。やっぱり私はあいつに料理では適わない。
口の中でとろけるゼリーにしばらく舌づつみを打った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珈琲屋(プロフ) - えりさん» えりさんわざわざコメントありがとうございます！こんなこと言える者でもないのですが、災害にはくれぐれもご注意くださいね……！ (2018年6月21日 0時) (
レス) id: c4813add24 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - よかったです！そんなに被害がなくて！（(*´v｀*) (2018年6月20日 23時) (レス) id: bf7b57301c (このIDを非表示/違反報告)
カー(プロフ) - 珈琲屋さん» こちらこそありがとうございます！楽しみにしてます！ (2018年5月20日 17時) (レス) id: e4298f3c08 (このIDを非表示/違反報告)
珈琲屋(プロフ) - カーさん» コメントありがとうございます！GOLD本当に大好きなので嬉しいです！サンジもゾロもみんなかっこいいですよね！あわわ、ありがとうございますっ…！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年5月20日 17時) (レス) id: c4813add24 (このIDを非表示/違反報告)
カー(プロフ) - 私もGOLD見ましたよ！サンジくんかっこよかったですね！お話すごく楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張ってください！ (2018年5月20日 15時) (レス) id: e4298f3c08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：珈琲屋 | 作成日時：2018年4月29日 2時
