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藍沢「っはぁ……ぁ…っはぁ…」
自然と早くなる息。
シ-------------------
自分の思いとは裏腹にどんどん尿が漏れる。
収まらない尿意……
一度出てしまうともう我慢が効かずかなりの量を漏らしてしまった。
ズボンはもちろん布団もビチョビチョで床も少し濡れてしまっている。
大の大人が本当に情けない……
そう思っても動くことすらままならないため片付けるなんてもっと出来ない。
自分の情けなさと不甲斐なさで泣けてきて…本来泣く立場じゃないのに…目からは大粒の涙が流れていた。
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藤川side
やっとの思いで治療が終わり藍沢の病室に入ろうとした時病室から嗚咽のような詰まった声が聞こえてきて……
焦って病室に駆け込んだ。
そこにはベッドの下の床は濡れていて小さく「ごめんなさい……」そう呟いている藍沢がいた。
今の状況でなんとなくの事を察した。
とりあえず…藍沢を着替えさせて…病室のベッド交換するか…
そう思い藍沢に声をかけると俺に気づいた藍沢は「ごめんなさい…ごめんなさい…」と繰り返した。
そんな…いいのに………
熱があるんだから仕方ないし…
近くにいなかった俺も悪いし……
藤川「藍沢〜大丈夫だぞ。お前のこと責めないし熱があったんだからしょうがないだろ。俺が近くにいなかったのも悪かったし……」
藍沢「…っでも…「気にするな」
藤川「な?」
藍沢「………」
藤川「とりあえずこのままだと気持ち悪いだろうから着替えよう。手伝うから少しこっちに移動出来るか?」
フラフラして動くのもままならない藍沢。
支えながらなんとか移動して着替えてその間に俺はベッドのシーツを敷き替えた。
着替え終えた藍沢をベッドに再び横にならせると「悪い……」と呟いた。
まだ責任を感じているらしいが本当に気にしなくていいのに……
藤川「大丈夫だから。俺もお前にいっつも助けてもらってるし……お互い様ってことだ。な?」
そう言ってニコッと笑顔を向けると藍沢の頬も少し緩んだ。
寝転がってから数分できつかったのか藍沢は夢の中へ。
まだ高熱に浮かされしんどそうな藍沢。
早くよくなるといいな_____
そう思いながら
俺の事頼れよな……
寝てる藍沢にそう呟いた。
次の日には昨日あんなにしんどそうだった高熱も37度代までに下がり2日後には完全に復帰し救命には藍沢の声が響き渡っていた。
END
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明日香 - りょうちゃんさん» またまた貴重なリクエストをありがとうございます。PTSDですね。誰に看病してほしいとかはありますか? (2019年6月14日 17時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぷにきぬさん» 貴重なリクエストありがとうございます。詳しく書いてくれてとても分かりやすいです。遅くなってしまうかもしれませんが書かせていただきます! (2019年6月14日 17時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
りょうちゃん - リクエストです!藍沢先生がPTSDになる話が見たいです!お願いします。 (2019年6月14日 0時) (レス) id: 57c8f9cd9f (このIDを非表示/違反報告)
ぷにきぬ(プロフ) - リクエストで藍沢先生が精神的疲労→高熱→弱る→名取先生に甘えるというのはどうでしょうか?精神的な原因は、患者の家族に責められたり、手術のミスなどが重なるというのでお願いしたいです!分かりにくくてすみません。応援してます! (2019年6月13日 23時) (レス) id: 14a1fab1df (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 桃りんごさん» わざわざコメントありがとうございます。お待たせしてしまったのにも関わらず完成度低く、すみません……またリクエスト下さると嬉しいです! (2019年6月13日 22時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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