藍沢先生の日常

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藍沢「事故に遭った……」


藤川「事故！？」


車に轢かれて生きるか死ぬかの瀬戸際にいるのは俺なのに俺以上に戸惑っている藤川と灰谷。




灰谷「白石先生たちに連絡入れますね」



藤川「あぁ頼む！」



少しすると冷静さを取り戻したようでそう言ってＰＨＳ片手に少し離れていく灰谷。


藤川はさっきから声量を変えることなく相変わらずの大きな声で話しかけてきて初療室についた。



緋山「マジで藍沢じゃん」


白石「新海先生、頭診てもらえますか？」


新海「わかりました」


聞こえてきた会話はここまで。

その後はさっきまでかろうじて保っていた意識が段々遠のいて行って俺は意識を飛ばした。

_________

新海side


灰谷「藍沢先生が意識飛ばしましたっ！」


白石「冴島さん、すぐにバイタルと血圧測ってくれる？」


冴島「わかりました」


緋山「出血が酷いわ」


白石「緋山先生は出血箇所の止血をお願い！藤川先生は挿管して！」


緋山「了解！」


藤川「わかった！」






藤川「肺挫傷だ……」


そう聞こえてきた藤川先生の声。


肺挫傷か……


さっきから藍沢の頭からの出血を止血しつつ会話に耳を傾けていた。

今持ち上がっているのはそもそもなぜ藍沢が怪我をしたのかって話題。



緋山「連勤してたし…過労でフラフラしててどこかにぶつかったとか？」


新海「さすがに藍沢でそれはないと思いますけど……」


白石「藍沢先生、安全確認は慎重だからね」


藤川「藍沢は事故に遭ったって言ってた」


緋山「は？なんで？」


藤川「いや、そこまでは聞けてないけど…藍沢、事故に遭ったって言ってたよな？」


灰谷「はい」



藍沢が事故……？


なんで…？

あいついつも安全確認とか人一倍慎重なのに…


なんて考えながらなんとか治療を終えた。



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藤川side


次の日の昼＿＿＿＿＿


白石「そろそろお昼ね。緋山先生と名取先生、藤川先生と横峯先生は休憩に入って。私と灰谷先生、冴島さんと雪村さんは緋山先生たちが戻ってきたら休憩ね！」


冴島・灰谷・雪村「わかりました」


そう言って俺たちは医局から出た。


医局を出てふと時計をみて

藤川「せっかく落ち着いてるんだし藍沢の様子見に行ってから休憩入ろうぜ！」

そう提案した。


横峯「賛成です！」


名取「俺も」


緋山「私も」



俺の提案に帰ってきた返事は全部賛成の言葉。


俺たちは未だに藍沢が眠っているICUに向かった。


藍沢が早く目を覚ましますように＿＿＿＿＿

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