藍沢先生の日常2

寧々さんリクエスト　ストレス ページ42

藍沢side




「藍沢先生！コンサル頼める？」




「藍沢！オペの同意書、机に置いておいたからサインしといてくれ」




「藍沢先生！ICUの○○さんが急変しました！」






今は早朝４時。



連日、オペ、ヘリ担、当直、書類整理と脳外でも救命でも目が回るほど忙しくずっと病院に泊まりこんでいる。




寝る時間や食事の時間さえも忙しさのあまり時間が取れずおろそかになっていて、久しぶりにやっと取れた休憩時間。





次の日も日勤でシフトが入っているが今から数えたら７時まで３時間は睡眠がとれる。




ほんの３時間だが俺にとっては貴重な睡眠時間で今すぐにでも仕事のことを忘れて眠りにつきたいが体は仕事を忘れられないようで仕事関係のことがずっと頭から離れない。






それでも仮眠室の固いベッドの上で何回も寝返りをうって寝ようとするが中々深い眠りに着けず、やっと眠りにつけそうになった時にはセットしておいた目覚ましが鳴ってしまった。









結局あまり眠れなかった………









まだしっかり覚めていない頭をゆっくり働かせながらそんなことを考える。





あまり深くは眠れなかったものの、横になれただけ増しだ。






そう考えたら気持ち的には少し軽くなったが………




医局に行こうと体を起こしたときに気づいた異変。






鉛がついているかのように重たい体にズキズキ痛む頭。







そこでふと機能のことを思い出した。





昨日も寝る前、今ほどではないが、ちょっとっした頭痛に襲われたが、その時は少し疲れているだけだと思い込み気にしなかったが今考えれば熱が出始めていたのかもしれない。





測らなくても熱があるというのはわかるくらい体の芯から冷えるように寒くて……







それでも仕事に穴はあけられないため休むことはできない。






本来ならこのままずっと横になっていたいところだが、そんな訳にもいかず今日を終えれば久しぶりに家に帰れると、重たい体を無理やり起こして医局へ向かった。









白石「おはよー」



医局に行くと白石がすでに出勤してきていて俺が自分の席に腰を掛けると緋山や藤川、それに続いてフェロー達も出勤してきて、ほんの５分ほどの間に全員が医局にそろった。





自分の席で書類仕事を始めたのはいいものの明らかに起きた時より高くなっている体温。





頭痛や寒気に加えて目の前も少しぼやけて見える。

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