藍沢先生の日常2

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今日は西条先生がいない。


そのため北川の事を相談しようにもできなくてただみていることしかできなかった。




藍沢に無理しすぎないよう声を掛けて俺はオペのため医局を出た。



藍沢は当直ではないためなるべく早く家に帰らせてやりたい。



俺も当直ではないためオペが終われば帰宅する。



その時無理やりにでも連れて帰るか……


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藍沢side


新海がオペがあるため医局を出て行った。


色々心配して新海は俺に声を掛けてくれていたがそれに応じる気力すらわかなかった。




とりあえず目の前にある山積みの書類を終わらせないといけないため休む事なくひたすら手を動かし続けた。


どのくらい経ったのか……



そう思い時計を確認すると針の指している時刻は書類仕事を始めてから4時間は経過していた。



もうすぐ新海が帰ってくる……



そう考えながら果てしなく続くように思える仕事を再開した。




「藍沢」そう声をかけられて顔を上げるとそこにいたのはオペを終えたばかりであろう新海。




新海「お前まだ仕事してたのか？」



藍沢「終わらないんだ。仕方ないだろ」



新海「それお前の仕事じゃないんだぞ」



藍沢「わかってる」



新海「せっかく今日は当直じゃないんだ。最近帰れてないんだろ？」



藍沢「書類が終われば帰る」



新海「この量の書類を今日中に終えるなんて無理に決まってるだろ…？」



藍沢「やるしかないんだ」



新海「北川はどこいったんだ？」



藍沢「知らない。気づいたらいなかった」



新海「ったく……」



呆れた…とでも言うように溜息をつく新海。



新海「俺は当直じゃないし帰るぞ。お前もその辺にして帰る準備しろよ」



長く続いた俺と新海の会話はその一言で終止符を打った。


恐らく新海は帰るために着替えに行ったのだろう。




俺もはやく仕事を終えて帰ろう。


そう思って止まっていた手を再び動かし始めた。









………終わらない…





そう思ったのは深夜3時頃…



明日提出のため今日中に仕上げなければならない書類はまだ山のように残っている。



明日は金曜日、つまり週末のため特に提出しなければならない書類が多く、自分の分と北川の分とで合わせてかなりの量になる。





現在終わっているのは約7割。




この調子で進めれば明日の朝8時までには何とかなるだろうがそれまで体がもつかわからない。



気を抜くと寝落ちてしまいそうな体に鞭をうちながら目の前の仕事を必死に片付けた。

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