3 ページ44
白石「藍沢先生！いつも行ってるでしょ！もっとフェローには優しく接して」
藍沢「俺は普通に指導してるつもりだ」
そんな言い合いが行われているため気まずい雰囲気が漂う医局内。
藍沢先生と白石先生が医局に戻ってきたと思ったら言い合いを初めてこの有り様。
緋山先生や藤川先生はいつものことといてあまり気にしていないようだが俺たちフェローは気になって仕方なくて仕事がまったく手につかない。
白石「みんなが藍沢先生と同じようにできるわけじゃないの！」
藍沢「だから指導してるんだ」
白石「指導にも言い方ってものがあるでしょ」
いつもならすぐに終わる2人の言い合いだけど今日は一向に収まる気配がない。
普段は白石先生にもっと優しくして！と注意を受けると藍沢先生は不服そうにするものの激しい言い争いになることはない。
それどころか少しずつヒートアップしているような気もしてさすがにまずいと思ったんか緋山先生たちが仲裁に入った。
藤川「藍沢お前どうした？今日おかしいぞ。なにかあったのか？」
緋山「白石も言い過ぎだけど藍沢も、言い方きついわよ」
冴島「普段あんな強い言い方去れないですよね。どうかされたんですか？」
そう次々に問われた藍沢先生は「なにもない」と短く答えて「少し頭冷やしてくる」と言うと藍沢先生は医局から出て行った。
医局を出ていくときに一瞬だけ見言えた藍沢先生の顔。
やっぱり何か不自然で……たまたま心臓外科に届けないといけない書類があったため俺も藍沢先生に続いて医局をでた。
心臓外科の病棟側に向かって歩いている途中、廊下に置かれているベンチに腰かけている藍沢先生を見つけた。
ベンチに腰掛ける藍沢先生は頭を抱えてふーと息を吐いていて……
今までに見たことがない藍沢先生の姿だった。
いつもため息なんか絶対つかないし、弱音も吐かない。
そんな藍沢先生がベンチに腰掛けてため息を吐いてすごく疲れたような顔をしていて……
見たことのない姿に驚きを隠せずにいながらも藍沢先生最近忙しそうだたもんな……なんて考えていた。
少しすると藍沢先生は目をギュッと瞑って重たそうに腰を上げて救命の医局の方へ歩いていった。
今日の藍沢先生の姿を見る限り体調が悪そうなのは一目瞭然。
声……かけた方がいいのか？
そんなことを考えながら俺も心臓外科へ届けないといけない書類の存在を思い出して藍沢先生とは反対の方向へ歩き始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます！応援してくださり、本当に嬉しいです。なるべく早く完結させられるように頑張ります。 (2019年9月15日 18時) (
レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - 新型感染症シリーズ続き楽しみすぎて眠れません((o(´∀｀)o))応援してまっっす！！ (2019年9月8日 21時) (レス) id: c24ed78064 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛子さん» ありがたいことに、たくさんの方からリクエストをいただいていますが、遅くなってしまって宜しければリクエストは受け付けています。 (2019年9月8日 14時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 今リクエストたまってますか？ (2019年9月7日 12時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。夏休みにもかかわらず中々更新できず、すみません。更新可能な日は更新しますので楽しみにしていてください！ (2019年8月16日 16時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
