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新海と分かれて脳外で少し資料を整理して救命に戻るとみんなが心配そうな顔で俺の方を一斉に振り向いた。
藍沢「……なんだ」
白石「いや……昨日の事とか奏さんのこととか、……色々あって藍沢先生大丈夫かな?って」
藍沢「別に問題ない」
藤川「顔が疲れ切ってるぞ。少し休んで来たらどうだ?その間、俺がこの書類書いとくから」
緋山「そうよ、そうしなさい」
藍沢「大丈夫だ。問題ない」
そう言って無理矢理仕事を再開すると藤川たちは俺の事をチラチラと見ながらも何も言わず各自の仕事に戻って行った。
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名取side
昨日、脳梗塞で運ばれてきた患者さんが亡くなってしまった。
脳梗塞の患者さんのオペを行ったのは藍沢先生。
藍沢先生が助けられなかったのなら他の人にも助けられなかっただろう。
でも藍沢先生は責任を感じているようでいつも無表情の顔には少し辛そうな表情が浮かんでいた。
そんな藍沢先生を心配する声が上がる中、藍沢先生が救命の医局に入ってきて藍沢先生に声をかけるも藍沢先生は「別に問題ない」と聞く耳を持たず仕事を始めた。
日が暮れてそれでもなお仕事を続ける藍沢先生。
もう定時になるため帰ろうと俺は荷物をまとめ始めた。
緋山「お疲れ〜」
雪村「お疲れ様でした」
そう言って同じ日勤組だった緋山先生や雪村さんたちは帰っていき当直である白石先生や冴島さん、灰谷たちが出勤してきた。
藍沢先生は今日は当直ではないはずなのに一向に帰る気配がない。
名取「藍沢先生?そろそろ定時ですよ?帰らないんですか?」
藍沢「あぁ」
名取「最近無理しすぎじゃないですか?今日は帰りましょう」
藍沢「仕事が終わらないんだ」
名取「俺、できることあったらしますよ?」
藍沢「大丈夫だ。お前は帰れ。明日もシフト入ってるだろ?」
名取「藍沢先生だってそうじゃないですか」
藍沢「俺は大丈夫だ」
そう言う藍沢先生だけど顔色は良くない。
顔もかなり疲れ切っていて倒れるんじゃないかと思うほど。
藍沢先生は一向に帰ろうとしないためせめて休んでほしいと思い無理矢理仮眠室に押し込んだ。
やっぱり体は正直できつかったらしく藍沢先生は横になるとすぐに眠ってしまった。
そんな藍沢先生をみて俺は仮眠室を出た。
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明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます!応援してくださり、本当に嬉しいです。なるべく早く完結させられるように頑張ります。 (2019年9月15日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - 新型感染症シリーズ続き楽しみすぎて眠れません((o(´∀`)o))応援してまっっす!! (2019年9月8日 21時) (レス) id: c24ed78064 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛子さん» ありがたいことに、たくさんの方からリクエストをいただいていますが、遅くなってしまって宜しければリクエストは受け付けています。 (2019年9月8日 14時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 今リクエストたまってますか? (2019年9月7日 12時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ぱやさん» コメントありがとうございます。夏休みにもかかわらず中々更新できず、すみません。更新可能な日は更新しますので楽しみにしていてください! (2019年8月16日 16時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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