藍沢と私

教えて ページ16

お疲れ様。






藍沢が運転する車の助手席に乗る。





懐かしいな。




トロント行く前はこんな感じで毎日帰ってた。






『こうさく、お疲れ様。』



藍沢｢お疲れ様。｣



『疲れたねぇ…笑』



藍沢｢ああ、 背中、大丈夫なのか？｣


『こんなのどうってことない。それより、喘息…。発作起きたのいつぶりだろ。』


藍沢｢トロントでは？起きてないのか？｣


『うん。一応吸入器持ってたけど…』


藍沢｢…そうか。｣









藍沢｢A、着いたぞ。｣




『んん、』




藍沢(可愛い。可愛すぎる。)




『ほへっ？ うぇえええ？！』




藍沢(お姫様抱っこ。 勝手に手が動いていた。 こんな可愛いところ見たら調子狂うだろ。)



『こうさく、かっこいいことするじゃん。笑』


藍沢｢…。A、お前、｣




藍沢(A、軽すぎないか？どうしたんだよ、)




『ん、なに？』



藍沢｢お前、軽すぎないか？｣



『、そうかな？』



藍沢｢どうしたんだよ、｣


『ええ、急にそんなこと言われてもなぁ。思いつく節が…ないっ！』


藍沢｢食欲は？｣


『あるけど、』


藍沢｢そうか、｣



Aを抱っこした時、驚く程軽かった。

本当に何も無いのか？

俺に隠してることがあるのか？




…何か、病が。

そんなわけないよな。







いや、待てよ。


喘息、本当に起きてないのか？



起きてたのなら食欲不振に…。

薬が効いてないのか？



なぁ、A。

なにがあったんだよ。

俺に教えてくれ。

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