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玲於「…ん、」
「ありがとうございま、す……」
テーブルに並んだのは、料理と言えるのか分からない黒さだが恐らくスクランブルエッグと…
玲於「いや…ごめん、人にあんま振舞ったことねえからさ…多分、ギリギリ人間の食い物」
「ん、美味しいですこれ！！」
玲於「え、え？うまい？」
何日ぶりの食事か分からない
ちょっと苦い、けど私にはこれで十分。
玲於「ねーまずいって！Aちゃんお世辞言ってるだろ！」
「言ってないです、めっちゃ美味しいですよ！」
玲於「…俺の分食うか？」
「玲於さんお腹空いちゃう、だめです」
玲於「や、俺コンビニで買ってくるからいいよ、捨てるの勿体ないし。」
「ふーん、じゃ遠慮なくいただきまっす」
玲於さんが笑いながら私を見るから、私もつられて笑っちゃった
こんな幸せ、どこかで感じたことがある気がして、懐かしい気持ち。
玲於「お前、笑えんじゃん？」
「んえ？」
玲於「笑ったとこ初めて見た、」
「ほへはよはっあ、」
玲於「え？笑 なんて？笑笑」
「……それは、よかった」
玲於「あー、うん、そうだな、」
その後も黙々と食べ続けて、玲於さんには呆れられたような顔をされたし食べる早さに引かれたけどそんなのどうでもよくなるくらい美味しかった。
誰かの手作りを食べるって、こんなに美味しくて、こんなに嬉しいんだよって皆に伝えたいくらい。
「コンビニ、行くんですか？」
玲於「お留守番できましゅか？」
「…そんな子供扱いしなくても、」
2人でお皿を洗いながらそんな会話をした
玲於「でもなー、1人不安じゃない？来たばっかなのに。」
「まあ、ちょっとは？」
玲於「他の奴らに見られたらやばいけど。
ま、いっか、一緒に行こ」
「分かりました、」
玲於「あ、そうだ、俺18ね、高3。
Aちゃん何歳？」
「15とかそのくらいです」
玲於「おー、JKじゃん」
「そうなります」
玲於「なんでそんな他人行儀なの？笑」
「年上だから、」
玲於「そんなん気にしなくていーよ、堅苦しい」
「…タメ口使ったら、犯 される。から、」
玲於「そなの？」
「でも、玲於さんはそんな人じゃなさそうだから…慣れたら使いますね、」
玲於「そいつらしばき倒そうか、俺」
「え、」
玲於「俺さー最初に喧嘩した日からなんか知らねえけど強いって地元で有名人になっちゃって」
玲於「喧嘩しか取り柄ねえんだ」
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作者名：登坂臣子 | 作成日時：2020年12月30日 23時
