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今までの人は、強い香水の匂いに鼻がおかしくなりそうだったのに、見た目と裏腹すごく爽やかな石けんみたいな香りがする。
「なん、ですか?」
玲於「…今までの辛いこととか、苦しいこととか、全部、俺が忘れさせるからさ。
だから、怖がんなくていいから。」
「……っ、」
涙が止まらなかった。
彼はその間ずっと、背中をさすってくれていた。
人の温もりに安心するなんて、初めての感情…
「もう大丈夫、です…ありがとう」
玲於「そ?」
そして何事も無かったかのようにすっと立って、
夕飯の支度をし始めた。
「何か、手伝うこととか…」
玲於「いやいや、いいって、疲れてんだろ?
待っててすぐ出来っからさ、」
「あ、はい…」
なんでこんなに優しいんだろう…
優しすぎて騙されてるんじゃないかって
思っちゃうくらい。
そんな事思ってるうちに、変な匂いがした。
玲於「……やっべ、」
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作者名:登坂臣子 | 作成日時:2020年12月30日 23時