たばこ〜2〜

いけない ページ40

Reo side)


『キスマ付けて喜んでたくせに？』


｢それは…なんか嬉しかっただけ｣



嬉しかった、だって。


とんだ病み病み女じゃん、笑



『ふーん、』


｢…そ、それより、玲於くん脚痛くないの？｣


『え？あー、うん。大丈夫』


｢そろそろ、眠たくなってきちゃったよ｣


『じゃあ布団かけてあげる』


｢そんなの1人でできるのに、｣


『俺がしたいだけ』


｢…ありがと｣


『…………はい、』



俺に大人しく布団かけられてるAは


ほんとにちっちゃい妹みたいで


イケナイ恋してる感じ



｢ん、あったかい｣


『俺煙草吸ってきてもいいですか？』


｢えー、見たいなあ｣



そうやって駄々こねるのも、



『眠いんじゃないの？笑』



｢…眠くない、｣



今にも寝そうな顔してんのに嘘つくとこも、



『なんだよ、せっかく布団かけてあげたのに笑』


｢煙草吸ってる時だけは玲於くんは大人なんだなって

感じられるの、だから見たい｣



悪口っぽいこと言ってくるとこも、


結構…ハマっちゃうんだよね。



『…それはー悪口すか？』


｢褒め言葉｣


『吸ってる時以外は大人じゃないの？』


｢子どもだよ、｣



Aの方が何億倍も子どもじゃん…


布団鼻のとこまでかぶって、


うるうるな目で俺の事見つめてくるこいつは


きっとそういうお誘いとかじゃなくて


なんにも分からない、ただただ無防備なやつなんだろうな


そういう子には、なんか意地悪したくなっちゃって


やっぱり、俺ってまだまだ精神的には子どもなのかな


色々大人な言葉だけ無駄に覚えて、


俺、汚れた大人になっちまったよ。笑


全部、龍友くんのせいだ。うん。

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