2度目のファーストキス

fortythree ページ45

〜youside〜




「……ん、」




夢に剛典くんが出てきた…





夢の中の私はすっごく積極的で





なんか色々と大変なことしてたな…





「あぁー、夢でも恥ずかしい………」





リビングに行くと、





テーブルの上に1枚の紙。





'仕事行ってくるね、Aちゃんも気をつけて
バイト行くんだよ'





男の人の割には字が綺麗だった





剛典くんのさりげない優しさ





なんかいいなぁ…





「えっ、時間やばっ…」





既にバイト始まる時間から15分も過ぎていた





早く行く準備しなきゃ……


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




「すみませんっ、遅れてしまって……」





?「おっ、Aちゃんおはよう」





え、玲於くんと違う声だ…





あぁそうか





今週は玲於くんと涼太くんいないのか…





てっきり玲於くんにおせぇんだよ…とか





言われると思ってびくびくしながら入ったけど…





？「あれ？俺自己紹介したっけ？」





「あ、いや…でも、数原さんですよね？」





龍「おん！そうそう！今週いっぱいまでは

俺と一緒になってまうけどごめんなぁ」





「いえ、全然」




なんか、数原さんって





イカつくてちょっと怖いイメージ…





私苦手かもなぁ…





なんて外見だけで決めてた今までの私を





反省しなきゃだなって思うくらい





龍「Aちゃん、指怪我してんで？

痛そうやから洗い物は俺やるわ！！」




龍「仕事おつかれ！…ほい、疲れた時には

甘いもんやな！！チョコレートやで」




すーっごく優しい方だった……………





そんなこんなで今日のバイトは終わり。





ピコンッ





あっ、剛典くんだ！！





スマホの画面を開いたら





'ごめん、今日ちょっとだけ遅くなっちゃうかも

しれないから先に寝てていいよ'





なんだ………





今日の夜は剛典くんいないのか…





龍「お、彼氏か？」





「わっ、数原さん…いや違いますよ〜」





龍「そうなん？…ていうか、数原さん呼び

やめてやー、龍友でええんよ？？」




「え、いや、でも…」




龍「呼んで欲しいの、な？」




「じゃあ…せめて龍友くんで」




龍「んー、まぁええわ

かわええなぁ、Aちゃん」




「へっ……////」




男慣れとかそういうのしてないから




こういうのってすごく恥ずかしい…

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