thirtynine ページ41
〜youside〜
洗面所に行って、不意に目の前の鏡を
ちらっと見たら
「……なにこれ、傷?」
それは、首に出来た赤紫っぽくなっているあとが。
ども、普通こんなとこに傷できるかなぁ?
「ねね、剛典くん〜」
『どうしたの?? 』
洗い物を中断させてまで呼び止めてしまったけれど
別にそこまで大事な話では…ない笑
「これなんだと思う?」
私がそう言うと、剛典くんは
ちょっと困ったような顔をした。
『 …なんだろうね、吸血鬼とか?笑』
「えーーこわい!!」
『 それか………アイのシルシ?』
剛典くんはニヤニヤしながらそう言った。
「うそ、私に彼氏なんていたの……」
『まぁ、、、そうなるけど 』
「ねぇ、今度彼氏に会わせて??」
『………もう会ってるかもよ? 』
「もしかして…………玲於くんじゃないよね?」
『 違うだろ笑
……まぁでも、付き合ってはなくても
あっちが好きでいたかもしれないけどね』
「え、うそうそ、そんなわけないよ〜!」
玲於くんが私のこと好きだなんて信じられない
だって、私のことすっごくばかにしてくるんだもん!
『 そうかな?』
『それよりさ、はやく寝ないと
クマできるよ?笑 』
「それはいやだ……でも、」
『ん? 』
「もうちょっとだけ、おしゃべりしたいなぁ
なんて……ね、」
『そんなかわいいこと言ってたら
寝かせられなくなるから…
そのかわり明日はいっぱい話そ? 』
寝かせられなくなるって…
つまりそーゆうこと、だよね…?
剛典くんなら、別にいいかもなんて
思ってる自分もいたけれど
こんな曖昧な気持ちでしたくないっていう思いの方が
強かった。
だいたい、私たちの関係ってなんなんだろう
私には恋人がいたはずなのに、
恋人の家には住まずに剛典くんの家に
ほとんどいそうろう……
別れる寸前だったのかな?
あぁ、なんか頭が痛くなってきた……
このことについて考えるのはもうやめよう…
「………ごめん、寝るね」
『大丈夫?顔色、悪いけど 』
「ちょっと頭痛くなっただけ。
じゃあ、おやすみなさい。」
『あぁ、うん。おやすみ 』
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登坂臣子(プロフ) - 冬さん» 皆大学生です!! (2019年3月2日 20時) (レス) id: 5ecb63561b (このIDを非表示/違反報告)
冬 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 一つお聞きしたいことがあるのですが...。 この物語は学生さん設定なんですか? そして他のメンバーさんが登場することに なっても学生さん設定ってことですか? (2019年3月1日 19時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
登坂臣子(プロフ) - ユイさん» そんな…ありがとうございます… (2019年2月16日 16時) (レス) id: 5ecb63561b (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 面白いし、感動できて大好きです! (2019年2月11日 14時) (レス) id: 99d19f54db (このIDを非表示/違反報告)
登坂臣子(プロフ) - akari03さん» 本当ですか!!感動してるだなんて…ありがとうございます、励みになります笑 (2019年1月12日 0時) (レス) id: 5ecb63561b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:登坂臣子 | 作成日時:2018年12月21日 23時