twentyfour ページ26
〜youside〜
私は一生懸命考えた。
頭が痛くなっても、考えた。
「………っ、だめだ、全っ然思い出せない」
そんな時、看護師さんが入ってきた。
看「Aさん、何か体調に変化などは
ありませんか?」
「少しだけ頭が痛いくらいで…」
看「頭を打たれたのでまだその余韻が
残っているのでしょう。不安になることは
ありませんよ!」
「ありがとうございます…あと、」
看「はい?」
「どうやら私…ある人の記憶が全て
無くなっているみたいで…」
そう言うと、看護師さんは深刻そうな顔をした。
看「それは早めに先生に言ってみた方が
いいですね、今から先生のところへ行きましょう」
「あ、はい…」
看「歩けますか?」
「はい、なんとか、、、」
_______________________
先「その方はあなたとどういったご関係で…?」
「家族ではないはずです、ただ…
大切な人ではあるそうで…」
先「なるほど。そして、一緒に働いている人の
事は覚えていたんですね?」
「はい」
先「あなたのように、1番大切な人を
忘れてしまうというケースは珍しいです。
ですが、決してないという事ではありません。
記憶が蘇ることもあります。どうなるかは
あなたの努力次第ですよ。頑張ってください」
この先生、優しい人だ…
診断を終えて、1人で点滴のやつを
ガラガラ引っ張って歩いていたら、
もう待合室は暗くなっているのに
1人だけ座っている人がいた。
気になって近づいてみると
見覚えのある服装。
…あっ、
「剛典、さん……?」
剛典さんはゆっくり私を見て微笑んだ。
まるでさっき怒ってたのは嘘ですよとでも
言うみたいに。
『もう一度、初めからやり直そうか。 』
「え?」
『俺の名前、岩田剛典だからね、覚えてね
君はAちゃんでしょ?よろしく! 』
剛典さんは、私に手を差し伸べてきた。
少し頭がついていかないけれど、
要するに友達になってってこと…?
「よ、よろしくお願いします…」
『あ、同い年だから、敬語禁止ね! 』
「はい、、、あ、うん」
『 ダンサーやってるんだ、俺』
「かっこいい!」
ダンスは私下手くそだからなぁ…
「今度見せてほしいな」
『もちろん、いいよ 』
「もう9時なのに、今まで何していたの?」
『…色々考え事してた 』
文字数足りないので移行します!
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登坂臣子(プロフ) - 冬さん» 皆大学生です!! (2019年3月2日 20時) (レス) id: 5ecb63561b (このIDを非表示/違反報告)
冬 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 一つお聞きしたいことがあるのですが...。 この物語は学生さん設定なんですか? そして他のメンバーさんが登場することに なっても学生さん設定ってことですか? (2019年3月1日 19時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
登坂臣子(プロフ) - ユイさん» そんな…ありがとうございます… (2019年2月16日 16時) (レス) id: 5ecb63561b (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 面白いし、感動できて大好きです! (2019年2月11日 14時) (レス) id: 99d19f54db (このIDを非表示/違反報告)
登坂臣子(プロフ) - akari03さん» 本当ですか!!感動してるだなんて…ありがとうございます、励みになります笑 (2019年1月12日 0時) (レス) id: 5ecb63561b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:登坂臣子 | 作成日時:2018年12月21日 23時