twentytwo ページ24
涼「俺ちょっとトイレ行ってきます」
玲「あ、俺もー」
『 いってらっしゃい』
頭に包帯をぐるぐる巻かれて、
すやすや眠ってるA。
そんな姿さえも可愛く見える。
Aの手をそっと握ったら
少しだけ、指が動いた気がした。
『 …A?』
「………ん、、」
『 Aっ、さっきは本当にごめん…
俺、疲れててAに当たってたんだ…』
「………ここ、どこですか?」
まだ俺に怒っているのか、
敬語でよそよそしい喋り方だ。
『 病院だよ、』
「…あ、そうなんですね
なんか、内出血とか起こしてませんでしたか?
先生。、」
『…………は? 』
「え?」
『何言ってんの? 』
「え、ちょっと…え、わからないです
あなたのこと。」
これは、何かのドッキリなんだよな。
……俺はそう思ってるよ。
『 ははっ、冗談もそれくらいにしておいてくれよ』
「…ごめんなさい」
『 本気でいってる?』
「…ごめんなさい」
何回もごめんなさいを繰り返している。
俺にはいつものAにしか見えないのに
Aは俺が誰だか……わから、ない??
『 い、岩田……剛典って、
聞いたことない?』
そう言うと頭にはてなを浮かべていた。
俺の頭が再びパニックになった頃に
2人が戻ってきた
玲「Aっ!!」
「あ、玲於くんと涼太くん」
涼「良かった…無事『 なんで』
玲「え?」
『 なんで………玲於くんと涼太くんは
覚えてんのに俺は覚えてねぇんだよっっ!!!』
涼「え、Aちゃん、まさか
剛典くんのこと……」
気づいたら病室を飛び出してた。
俺は、一緒にデートに行ったことも
Aと交わした会話も
ハグしたり、キスしたりしたことも
全部覚えているのに、
Aは全部、忘れてしまったのか…??
信じたくなかった。
現実から逃げたくて、ただがむしゃらに走った_
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登坂臣子(プロフ) - 冬さん» 皆大学生です!! (2019年3月2日 20時) (レス) id: 5ecb63561b (このIDを非表示/違反報告)
冬 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 一つお聞きしたいことがあるのですが...。 この物語は学生さん設定なんですか? そして他のメンバーさんが登場することに なっても学生さん設定ってことですか? (2019年3月1日 19時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
登坂臣子(プロフ) - ユイさん» そんな…ありがとうございます… (2019年2月16日 16時) (レス) id: 5ecb63561b (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 面白いし、感動できて大好きです! (2019年2月11日 14時) (レス) id: 99d19f54db (このIDを非表示/違反報告)
登坂臣子(プロフ) - akari03さん» 本当ですか!!感動してるだなんて…ありがとうございます、励みになります笑 (2019年1月12日 0時) (レス) id: 5ecb63561b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:登坂臣子 | 作成日時:2018年12月21日 23時