Love warning

17話 ページ19

夏恋を送って帰る頃には



もう先生もいないだろう。



そう思って、夏恋とさよならをした後



ふっと公園を見てみた。



｢まだいたのかよ…｣



帰ろうとしたものの



無意識に足が公園の方へと誘導していく。




｢……さっきまであんなに怒ってたのに、｣




『ｸﾞｽ……え、？す、砂田くん、！』



｢なんかあったんすか｣



『いや…なんでもないんだ、あははっ…』



｢なんでもなかったらそんなに泣きませんよ｣



『そう、だよね…うん…』



｢彼氏に振られた、とか？｣



実際にいるのかどうかすら分からなかったけど



てきとうに言ってみた、




『！……な、なんで分かるの？』



｢お、あたってたんか｣



『まぁ、そういうこと…』



｢そんなに好きやったんですね。｣



『……生徒の前でこんな事言ったら、だめ、』



｢…じゃあ、生徒以上の関係になったら？｣



『え？？』



｢先生｣






｢僕のこと、好きになってみなよ｣





『…………え、え、は？？？』





｢先に言っておくけど、僕は先生のこと嫌いです、｣




『そんな報告いらな｢だから。｣




｢だから、先生が僕のこと落とせたら、

先生の勝ち。逆に、僕が先生を落とせたら

僕の勝ち。っていうのは？｣




『な、何言ってるの？大体ね、生徒と先生って

恋しちゃいけないんだから』




｢その法律って誰が作ったんですか？｣




『そ、それは…』




｢はい、決まり。じゃあ今日からよろしくお願いします｣




『…私は、好きになんかならないからね』





｢僕に落とせない女の子はいないんで｣




『なにを上から目線な……』




｢生意気ですみません、僕かっこいいんですよ｣




『確かにそうかもしれないけど…』




なんで自分からゲームしようなんて




恋の駆け引きみたいなことを提案したんだろう。





これも全部口から出任せで言ってた





でも全部僕が思ってることで。





これが、夏恋が心配してたやつ？





でも、僕が落ちたらこのゲームは僕の負け。





そんなのいやだ






2週間の補習、いや、3週間になったのか






それは先生をオトす絶好のチャンスといっても





過言じゃない。






これから3週間、
よろしくね？？？









Aせーんせ。

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