人には人を、妖には妖を (ページ2)

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妖の子ページ2

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「父さん、妖怪ポストに手紙がありました」

「今回はどんな依頼なんじゃ」

所々割れた湯呑みにお湯を注ぎながら話す少年、そしてその湯のみに入った目玉の妖怪

この2人を親子と思うにはなかなか難しいものがあるだろう

「何やら街中で行方不明の人間が増えてるらしいです
ただ、共通点が男性ってことしかなくそれ以外の情報は…」

「なるほど…少し行ってみるとするかのぉ」

「はい、父さん」

そういうと少年と父親は依頼人の元へと向かった

鬼太郎視点

「あなたが今回の依頼人ですね」

「旦那が帰ってこないんです
おねがいします、旦那を見つけてください…！！」

依頼人は1人の主婦、旦那さんが帰ってきていないらしい

子供が母親の後ろに隠れていて、ひょこりと顔を覗かせた

「鬼太郎さん、お願い、パパを見つけて！」

「…あぁ。任せてくれ」

少年を落ち着かせるようにゆっくり撫でる

任せろ…と言ったものの、あまりに手がかりが無さすぎる

「父さんどうしましょうか」

「ふむ…少しばかり張り込むとするか」

これはまた、地道な作業になりそうだ