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九話 ストーカー中将 ページ10

ス「よぉA」

『げっ』

ス「ッ待ちやがれA!」


ホテルに向かう途中、目の前に突然モクモクした煙が現れたと思うと、よく知っている顔が浮かび上がってきたため回れ右で全力ダッシュだ。


『きゃっ!ちょ、ちょっと!変なとこ触らないでよ!』

ス「何女みてぇな反応してんだ。さっさと帰るぞ」

『ッ!このストーカー中将!』

ス「あ゛!?テメェまた変なあだ名つけてんじゃねぇよ!」

『言っとくけど、今ここで私が叫んだらアンタ捕まるよ?か弱い女の子を無理矢理肩に担いで連れ去ろうとする強面の男っていう図だからね?』

ス「あ?何処にか弱い女の子がいるんだよ」


この男、スモーカーとは長い付き合いだ。

彼と話している時少し子供っぽくなってしまうのは、きっと幼い頃からよく話していたからだろう。

人気のない路地に連れて行かれやっと下された。


ス「おまえはどうせたしぎたちの前じゃニコニコして何も喋らねぇだろ。ここなら俺とおまえだけだ。話せ」

『…別に、スモーカーにだって話すことなんかないよ』


真剣な顔をするスモーカーに、なんとなく居心地が悪くて顔をそらす。


ス「そうか。じゃあ無理矢理吐かせるしかねぇな?」

『何言っ…きゃ!』


いきなり両手を頭の上で固定され、片方の手で私の顎を掴んできた。


ス「ふっ、おまえは強いが、肉体的な力は他の女と変わらねぇ。おまえの戦い方を熟知している奴なら勝敗は見えてるだろうな?」

『…負けたら潔く帰るとでも思った?離してスモーカー』

ス「悪いが今回だけは譲るつもりはねぇ。帰ってこいA」

『嫌』

ス「…やっぱ可愛くねぇなおまえ」

『眼科に行った方がいいよ』


隙を見て逃げだそうと思ってもスモーカーはまるで隙を見せてくれない。


ス「じゃあ仕方ねぇな」

『え?何、分かってくれ…ッ!?』


顎にあったスモーカーの手で顔を上に向けられたかと思うと、次の瞬間にはスモーカーの顔が目の前にあった。

十話 変なの→←八話 両親の色



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もえぎ(プロフ) - コメントありがとうございます!複雑なストーリーとなっていますので最終的にどうなるかはまだはっきりしていませんが、その可能性は大きいです! (2023年4月23日 21時) (レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - この小説はトラファルガーローオチですか? (2023年4月23日 19時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
もえぎ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!気づかなかったので助かりました! (2023年2月5日 12時) (レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - お/り/ふ;らたってますよ (2023年2月5日 10時) (レス) id: 6328f81305 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ! (2023年2月5日 9時) (レス) @page1 id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もえぎ | 作成日時:2023年1月16日 0時

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