十話 賑やかな仲間たち ページ45
ローに会わせたい奴がいる、と言われ、彼の後ろについて歩いた。
繁華街から離れた人気のない海辺に、私たちだけが歩いていた。
ローは寡黙なようで道中一言も発さなかったが、私の歩幅に合わせて歩いてくれているのが伝わってくる。
ーー ローのせいでオマエの両親は死んだ
ドフラミンゴはそう言ったけど、本当にローは彼の言うような非道な男なのだろうか。
ロ「これが俺の船だ」
岩陰に隠されるように黄色の潜水艦があった。
『…ローは海賊なの？』
海賊旗こそ掲げていないが、描かれたジョリー・ロジャーは彼が何たるかを物語っていた。
ローは足を止め、振り返った。
ロ「あぁ、海賊だ」
海賊…ドフラミンゴと同じ…
まぁ別にどうでもいい。
私の手はもう汚れている。
だからこれからも海賊として生きることは別に苦ではないだろう。
ロ「だが、Aが海賊になることはねぇ。AはAの好きな人生を選べばいい。俺はオマエを海賊の仲間にするために誘ったわけじゃねぇからな」
『…は？』
何を言ってるの？
ローについていくと決めたのは私だし、別に海賊になることが嫌だなんて思ってない。
むしろ私の覇気がローの役に立つはずなのに。
あぁ、そっか。
ローは私の力を知らないから。
『足手纏いにはならないよ。こう見えても私、けっこう強いの。それに、海賊になる事だって別に ロ「A」
私の言葉を遮ったローの声は少し怒りを含み、目は悲しそうに見えた。
ロ「俺はオマエの力なんてこれっぽっちも興味はねぇ。そんなもんに頼らなくても俺は強いしな」
『…ッじゃあ 「キャプテン！！」
潜水艦から勢いよく飛び出してきたシロクマにまたしても言葉を遮られた。
人の言葉を喋るシロクマに呆気に取られていると、潜水艦からまた二人、今度は人間が出てきた。
「こらベポ！キャプテンが潰れるだろ！」
「すみません…」
「打たれ弱ッ！！」
「ッて！キャプテン誰ですかー！後ろの超絶可愛い女の子は！」
「えー！キャプテンったら情報収集とかなんとかで危ないから俺たちにはここにいろとか言って、アンタは女の子とイチャコラしてたんですか！？」
「隅に置けないっすね！キャプテンったらこんな可愛い子を！」
ロ「おい…テメェら…少し黙れ」
同じ船長でもドフラミンゴとは全然違うなーなんて思いながら遠巻きに彼らを見ていた。
『ふふっ賑やかだね』
自然と頬が緩んでいたことを私は気づかなかった。
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もえぎ(プロフ) - コメントありがとうございます！複雑なストーリーとなっていますので最終的にどうなるかはまだはっきりしていませんが、その可能性は大きいです！ (2023年4月23日 21時) (
レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - この小説はトラファルガーローオチですか？ (2023年4月23日 19時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
もえぎ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！気づかなかったので助かりました！ (2023年2月5日 12時) (レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - お/り/ふ;らたってますよ (2023年2月5日 10時) (レス) id: 6328f81305 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ！ (2023年2月5日 9時) (レス) @page1 id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もえぎ | 作成日時：2023年1月16日 0時
