二話 太陽の笑顔 ページ3
『あーあ、本当に出てきちゃった』
どこまでも青く広がる海の上を相棒とも言える水上バイクで走る。
クザン、びっくりしてたな。
遅かれ早かれこうなっていただろうけど。
『これからどうしたいのかな、私』
この腐った世界に、私は何を求めてるのかな。
本当はとっくに死んでいた命だけど、淡い希望にしがみついて生きながらえて。
『とりあえず何処か島に行きたいなー。海の上じゃ寝れないし』
余計なことを考えないようにして、私はバイクのスピードを上げた。
ーーーー
辿り着いたのは小さな島だったが、治安の良さそうな所だった。
『へぇ、珍しい乗り物』
私より先に港に停めてある乗り物があった。
私はその横に自分のバイクを停め、街の中心部へと歩き出した。
ーーーー
「ねぇお姉さん、ちょっと俺たちとイイコトしようぜぇ〜？」
「ウッヒョーー！こりゃ可愛いなぁ！」
前言撤回、治安は良くない。
今私はガラの悪いチンピラ5人に囲まれている。
見るからに私より弱いが、暴力は好きじゃないし騒ぎも大きくしたくない。
『ごめんなさい、私、人を待たせてるので』
そう言って男達の間を通り過ぎようとすると、その内の一人が私の腕を掴んだ。
「なんだ〜つらねぇな？そういう女を泣かせるのは好きだけどなぁ？」
『…男5人で、か弱い女の子一人相手って、そうとうダサいよ？お兄さん達』
「ハッハッハ！威勢のいい女は嫌いじゃねぇが、痛い目見るぜ？」
周りの男達もジリジリとこちらへ近づいてくる。
騒ぎにしたくはなかったけど、正当防衛よね。
目を閉じて一度深呼吸をする。
「何だ〜？大人しくヤラれる準備はできた…「どいてろこのヤロー！！」
「「「ギャーーー！！！！」」」
『！？！？』
戦闘体制に入る直前に、突如目の前の男達が吹っ飛んだ。
代わりに現れた男は見知った顔だった。
『…火拳のエース…白ひげんとこのNo.2とこんな所でお会い出来るなんてね』
エ「お？嬢ちゃん俺のこと知ってんのか？あ、んなことよりアイツらに何もされてねぇか？」
…助けてくれたのか。
たしかスモヤンが麦わらと火拳は兄弟だとか言ってたような…
『なるほど、よく似てる』
エ「？よくわかんねぇが無事ならよかった！」
『ふふっ、お礼がまだだったね。私はA。助けてくれてありがとう。どうしようかと困ってたの』
エ「！Aか、いい名前だな！俺はエースだ！」
まるで太陽のような笑顔、そう思った。
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もえぎ(プロフ) - コメントありがとうございます！複雑なストーリーとなっていますので最終的にどうなるかはまだはっきりしていませんが、その可能性は大きいです！ (2023年4月23日 21時) (
レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - この小説はトラファルガーローオチですか？ (2023年4月23日 19時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
もえぎ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！気づかなかったので助かりました！ (2023年2月5日 12時) (レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - お/り/ふ;らたってますよ (2023年2月5日 10時) (レス) id: 6328f81305 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ！ (2023年2月5日 9時) (レス) @page1 id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もえぎ | 作成日時：2023年1月16日 0時
