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十七話 本職 ページ18

中は薄暗く、あまり広くない所に40人くらいの男達がカウンターやテーブルに座っていた。

私が部屋に入った途端、一斉に騒ぐのをやめて私の方を見た。

その舐め回すような視線に吐き気を覚えながらも、中へ進んだ。


「おいおい〜こりゃいい女じゃねぇか!」

「いい匂いがするなぁ〜!」

『…店員の躾はどうなってるの?』

「すみませんねぇ、なんせ男所帯のもんでね?」



男はそう言いながら空いているカウンター席に私を誘導し、グラスを差し出してきた。



『悪いけど、お酒は飲まない主義なの』

「これはジュースだから大丈夫ですよー」



匂いを嗅ぐが、室内のタバコやらの匂いに紛れてよくわからない。

薬を盛られている可能性を考えて手をつけないことにした。



『で、ティーチの情報は?』

「へっへ、あの男は此処より西向きにある無人島に向かいましたよ?よく動く男だから見つけるのも大変だったでしょう?」

『ありがとう、助かった。お代はおいくら?』

「あぁ、お代は結構ですよーお姉さん可愛いから」

『そう』



ヘラヘラしている男を横目に私は席を立つ。

用さえ済めば一刻も早くこの場を去りたかった。



『…この店は客に銃を向けるの?』



私が出口の方へ振り向くと、男たちが一斉に銃を構えてきた。



「すみませんねぇー?躾がなってないんですよー。まぁ、お姉さんが大人しく捕まってくれたらいいだけなんで」



カウンターから出てきた男が頭だろう。

ニヤニヤと不気味な笑みを貼り付けてこちらへ向かってくる。



『なるほど、表向きはカジノ、裏側では情報屋、で、本職は人身売買ってとこか』

「随分と肝が据わっておられる。まぁそんなところだ。君みたいな上玉は世界中探してもそうそう見つかるもんじゃない。悪いが大人しく捕まってくれ。大事な商品に傷を付けたくない」

『それは聞かないお願いだね』

「「「「!?!?」」」」



一番近くにいた男の後ろに素早く周り首を人差し指で突いた。

すると男は白目をむきバタンッと勢いよく床に倒れた。

十八話 策にハマる→←十六話 心配症



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もえぎ(プロフ) - コメントありがとうございます!複雑なストーリーとなっていますので最終的にどうなるかはまだはっきりしていませんが、その可能性は大きいです! (2023年4月23日 21時) (レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - この小説はトラファルガーローオチですか? (2023年4月23日 19時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
もえぎ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!気づかなかったので助かりました! (2023年2月5日 12時) (レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - お/り/ふ;らたってますよ (2023年2月5日 10時) (レス) id: 6328f81305 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ! (2023年2月5日 9時) (レス) @page1 id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もえぎ | 作成日時:2023年1月16日 0時

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