十二話 記憶のカケラ ページ13
ふわふわと揺れる暗闇の中で、私の意識は深く深くへと沈んでいく。
ーー
『ねぇ、貴方がトラファルガー・ロー？』
ロ「誰だテメェ」
『別に、ただ父さんと母さんが命をかけて守った男を見ておきたかっただけ』
ロ「！！…まさか…生きててくれたのか…」
ーー
『もう終わりにしよう、ロー。嫌なの、私のせいでローや皆んなが傷つくなんて耐えられない』
ロ「A、オマエのその力もきっと使いこなせる。それまでは俺がAに暴走なんてさせない。そう言ったはずだ」
『…どうしてよ…いらないって…そう言って突き放してくれたらそれでいいの…』
ロ「オマエが何と言おうと、俺はオマエを手放す気はねぇ。愛してる、A」
ーー
ド「A、オマエになら使いこなせるはずだ。この悪魔の実の力が」
『何でもいい。ローを救えるなら何でもする』
ド「フフフフフフッ、妬けちまうなぁ？オマエら親子は何故こうもローに固執する？それだけの価値があのガキにあるかぁ？」
ーー
ロ「A…？」
『え…どうして…？ロー…』
ロ「A！ようやく見つけた！」
『私のこと…覚えてるの？』
ロ「忘れててほしかったか？」
『だって…ダメなの！私といたら幸せにならない！せっかくやり直せるチャンスなのに、それを無駄にするの！？』
ロ「A」
『やめて…！そんな目で私を見ないでよ…ロー…』
ロ「一緒に生きよう、A。たとえそれが地獄への道でも俺はオマエと生きたい」
ーー
『ねぇ、ロー。私はどうすればいいのかな…もう、全部全部諦めて、ローや父さん母さんの所へ行ってもいいかな…』
ーー
『あと一回だけ…私のことを全く知らない貴方の人生を望んでもいいのかな…』
ーー
『あは…こんなこと言ったらきっとロー怒るだろうね』
ーー
『でもね、ロー』
ーー
『たとえ貴方の生きる世界に私がいなくても、貴方のそばにいられなくても、私は貴方には幸せに…幸せな人生を歩んでもらいたいから…ッ！だからどうか許してね？』
ーー
『さよなら、ロー。ずっとずっと大好きだよ』
ーー
長い、長い夢の中で、私の心は泣いていた。
あぁ、誰か私をこの暗闇から救い出してくれないかな…
その時間はあまりに長く感じた。
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もえぎ(プロフ) - コメントありがとうございます！複雑なストーリーとなっていますので最終的にどうなるかはまだはっきりしていませんが、その可能性は大きいです！ (2023年4月23日 21時) (
レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - この小説はトラファルガーローオチですか？ (2023年4月23日 19時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
もえぎ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！気づかなかったので助かりました！ (2023年2月5日 12時) (レス) id: 5993720d1e (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - お/り/ふ;らたってますよ (2023年2月5日 10時) (レス) id: 6328f81305 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ！ (2023年2月5日 9時) (レス) @page1 id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もえぎ | 作成日時：2023年1月16日 0時
