好きって気持ちは～D.Arioka R.Yamada (ページ6)

今日:20 hit、昨日:5 hit、合計:42,374 hit

青春…6 ページ6

．

A「…はぇ？涼介と同居？」

.

.

聞き間違いなのか。

目の前には笑顔で頷くお母さん。

申し訳なさそうな苦笑いの涼介ママ。

.

涼介ママ「ごめんね、Aちゃん、

夫も、私も、海外出張決まっちゃって…

1年ちょっとくらい…帰ってこないのよ。

姉の方は一人暮らしだし、妹はママについて行くってうるさくて…

涼介も連れて行こうとしたんだけど、あの子日本にいるって言うから、無理に連れていけないのよ。

それでも、涼介を独りにさせるのは親としてはとても心配で。
だから、Aちゃんところに預けようってなったの。」

A「いえ、全然、あの…、迷惑でもなんでも…。」

母「心配しないで！私が自分の子の様にちゃーんとみといてあげるから！」

.

.

胸を張るお母さんだけど、

ほんと、信用なんないなー。

.

涼介ママ「ありがとう、あとね。

この同居のことも、私たちの海外出張の事も、
誰にも内緒にしておいてほしいの。」

.

A「内緒…？」

涼介ママ「理由は分からないけど、あの子がそうやって言うから…。

あら、ごめんなさい、もう行かなきゃ…。」

.

.

しばらくして、涼介ママは出て行って

「さようなら」と曖昧に挨拶をして…

.

.

涼介との秘密。

本当に、うまくいくのか。

私は不安なまま、自分の部屋に入った。