好きって気持ちは～D.Arioka R.Yamada (ページ47)

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青春…47 ページ47

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「BBQ！」

見上げたカレンダーにはくっきりとそう記されていた。

その日が明日に迫っているとなると、

なんだかソワソワして落ち着かない。

バーベキューとか何年ぶりかな。

小さい頃はよく家族同士で川でやったよね。

少し川にはいって遊ぶだけなのに探険ごっことか言って。

でも、あの時はほんとに楽しくて、帰りたくないって大貴とごねてたな。

高校生になって

みんなと過ごしていると懐かしい思い出が鮮明に蘇ってきて

なんだか、小さい頃が恋しくなる。

涼介「Aー？」

A「はーい、なに？」

涼介「俺の日焼け止めしらね？」

涼介がノックもせずに私の部屋に入ってくる。

初めはいちいち注意してたけど、もう直らないなと思った時から諦めていた。

A「あ、これ？」

私は机の上に置いた使いさしの誰かの日焼け止めを涼介にみせた。

涼介「あー！そうそう！

さんきゅー！」

A「ソファーの下、落ちてたよ。

取りに来ないならパチッちゃおうと思ったのに。｣

涼介「それしたら、マジで俺出ていくよ。」

こうして涼介とふざけて話すのも

最近楽しくて

涼介といると落ち着いて、安心して

なんでも話せるような気もしてた。

A「ね、明日、楽しみだね。」

涼介「どーせ、俺焼く係だろ。」

面倒くさそうに言った涼介だけど

その顔はどこか楽しそうだった。