好きって気持ちは～D.Arioka R.Yamada (ページ43)

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青春…43 ページ43

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涼しい晩だった。

風が吹いてお風呂上がりにはぴったりすぎるくらい。

自分の部屋からベランダに出て、外の風に当たる。

あ、夏の匂い。

夏の風がまた1つ、私の頬をなでる。

涼介「涼しいな、今日。」

涼介も、自分の部屋からベランダに出ていて

スマホとコンビニで買った飲み物をもってたそがれてた。

A「ね。ほんと涼しい。」

全部浄化されるみたいで

今日のことも忘れられそう。

A「ねぇ、何飲んでんの？」

涼介「んー、タピオカ。」

A「うわー、女子力の塊だな」

涼介「お前に女子力が無さすぎるんだよ。」

スマホをいじってそっちに顔を向けたまま

私といつも通り話す涼介。

涼介は何を考えながらいつも私といるのかななんて、
すこし、自意識過剰な事をかんがえてしまう。

そう考えたら、なんとなく、寂しくなって

A「ね、そっち、行っていい？」

ゆっくりと、顔をスマホから離して

またスマホに戻した。

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涼介「……別に。いいけど。」

．

夜中のまどろみの中

堰を切るように隣の部屋へと足を向ける。