好きって気持ちは～D.Arioka R.Yamada (ページ39)

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青春…39 ページ39

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ごくごくと飲んだアクエリアスが体に染み込んだ。

カラカラに乾ききった喉が浄化されて生き返るような感覚に駆られる。

侑李「あ、A、今日はアクエリなんだね。」

A「あ、侑李。おつかれ。」

半袖の袖をタンクトップのように肩までたくしあげた彼にドキッとする。

慧みたいに中性的な顔立ちをした侑李は昔から可愛い男の子だった。

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侑李『僕の女の子の友達、Aだけかもしれない。』

A『え？どういうこと？』

なんでもいいじゃんっ！となぜか顔を赤く染めて怒り出す侑李が思い出される。

その時はなんでだろ、と疑問にしかなかったけど。

侑李はあの4人の中でも人見知りで

女の子が苦手。

それを知ったのは中学に入った頃だった。

クールな面影で少しＳっ気のある性格。

だけど、笑ったら可愛くて無邪気な1面を見せる。

そんな彼のギャップが、いままで世の女子を虜にしてきたのは間違いない。

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侑李「……なーにジロジロ見てんの。」

A「…え、あ、ごめん。」

侑李「侑李、可愛いなーとか思ってたの？」

A「…自分で言うのね。」

侑李が、はははっ！と笑って飲んだ水で濡れた唇を手で拭った。

こうして、彼が声に出して笑ってくれるのも、珍しいから

私には心許してくれてるのかななんて少しだけ優越感。

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A「………あ、無くなった。」

今飲んだアクエリアスが最後だったみたいで

空になって透き通るペットボトルがサンサンと照らす太陽をうつす。

A「仕方ない…、買いに行くか。」