好きって気持ちは～D.Arioka R.Yamada (ページ31)

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青春…31 ページ31

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自分の部屋に入り、

どさっ、と乱暴に荷物を置き、

ベッドにダイブする。

今日も疲れた。
いろんな意味で。

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1人になると、何でもかんでも思い出してしまって

自分の気持ちとか、

相手の気持ちとか、

その他もろもろ、

すべてが頭を駆け巡って

しまいには、じわっ、て涙がにじんで。

誰か一緒にいてくれれば、何もこんなこと思わないのに、と人のせいにする。

それくらい、

大貴を気にして

大貴が好きなんだ。たぶん。

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涼介「おい、ごはん。」

A「……え、」

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ドアの向こうからこもった涼介の声がする。

私は、むくっと起き上がってドアを開ける。

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涼介「……ん」

A「…あ、…ありがと、」

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涼介はご飯のプレートごと私に差し出した。

そして、私をじっと見つめる

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涼介「……お前さ、」

A「…ん？…なに？」

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涼介「俺が、彼氏なの、忘れてねぇ？」

A「…え？」

涼介はポリポリと、下唇の下をかいた。

私は涼介の発言に驚かされも、そして、少しだけ目が覚めたような感覚がした。

涼介「お前は大貴が好きなのか知らねぇけどよ、

今は俺は彼氏として…お前を……こう、…」

A「…？なに、」

言葉に詰まって顔を赤くする涼介。

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普段呼ばない『大貴』と名前でよんだ涼介に

なんか、ドキドキしてきて

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涼介「……守りたいんだよ、お前を。」

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A「……！」

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息が止まるかと思った。

私の心を見透かすような涼介の言葉に。