好きって気持ちは～D.Arioka R.Yamada (ページ25)

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青春…25 ページ25

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真野先生「マネージャー、コーン取ってこい。」

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はい、と返事をして倉庫へ向かう。

暑い6月手前。
倉庫の中は蒸し蒸ししていてやる気を吸い取っていく。

A「えぇーと、コーンコーン…。」

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あれ、コーン…。

慧「ここだよ、コーン。」

A「え？あ！ありがと、慧！」

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慧が倉庫の入口のところにもたれかかってコーンをぷらぷらと揺らす。

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慧「もー、Aは俺がいないとなーんもできないんだから。」

A「うるっさいなー。もー、慧なんかいらないもーん。」

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言ったなー？と笑う慧。

そんな慧はいつでも、お兄さんだった。

小さい頃から、慧はみんなのお兄ちゃん。

私も、侑李も、大貴も、涼介も。
みんな慧を頼った。

「運動できません」と、真野先生に言ってまでマネージャーにしてもらった慧だけど、
ほんとは、結構運動できるし。

まぁ、1番頭いいし。

外見も女の子みたいだから、よく間違えられていた。

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A『慧ちゃんって女の子なのー？』

昔は慧ちゃんって呼んでて

面白半分で言ったら、慧泣いちゃって。
それから、私は、慧も私と同い年で同じ人間なんだと悟った。

ただ、あまりにも何でも出来すぎて、私は慧を1人の男性として見る事がなかっただけだ。

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お兄ちゃんな慧とも、こうして2人で何かをすることも無かったから、すごく新鮮だった。