好きって気持ちは～D.Arioka R.Yamada (ページ17)

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青春…17 ページ17

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放課後。

涼介はずっとサボってた部活に呼び出しをくらった。

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『山田。いい加減部活に来い』

昼休みにサッカー部の顧問の真野先生が涼介の机の前に立っていた。

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4時間目の体育が少しだけ長引いたおかげで、ご飯を、まだ食べていた私たち。

侑李は生姜焼き、慧は白米、大貴はオムライス、

私と涼介はまぁ、同居してるからか…

大貴『お前ら、何がなんでもそこまでペアルックはねぇだろ。』

弁当のおかずの配置はほとんど同じだった。

他、大好物の白米を頬張り、口に溜める慧をみて笑ったり、

涼介が嫌いなトマトをわたしの弁当にこっそり入れたり…

いつも通り、平凡に、楽しく食べていた。

その時。

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先生『山田。』

涼介『……せんせ…。』

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ワイワイガヤガヤしてた、さっきまでの空間が一気に静まり返った。

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涼介『………なに。こんな所まで。』

私はぶっきらぼうに答えた涼介の腕を『涼介、』と引っ張った。

先生『山田。いい加減部活に来い』

先生が“部活”と言った瞬間、涼介の顔色がまたひとつ悪くなる。

涼介が私たちに理由を告げないまま、部活をサボっていることは知っていた。

今でも、なぜ行かないか知らない。

聞きたいけど聞けない、未解決の案件だった。

今は、そっとしておこうと暗黙の了解できまっている。