僕らのファジー理論【短編】 (ページ16)

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わがままたこやき Sh#7 ページ16

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「ただいま～、っはぁ疲れたぁ」

『うおいっ！ここはお前の家かっ』

当たり前のように私の家にズカズカ入り、当たり前のようにソファにどすっと座る晃は私の彼氏である。

ここ最近、試合終わりにはよく私の家に来るようになってもはや半同棲状態。

「もう家みたいなもんでしょ。…ビールある？」

『ありますけどぉ…』

私はしぶしぶ冷蔵庫を開けて、彼に缶ビールを渡す。

掃除に洗濯、料理ほとんど全部私がこなしてるけど、

でもほんとにたまに、

キッチンの上の私の手の届かない棚からたこ焼き機を取り出して、たこ焼きを作ってくれる。

私のはその得意げにたこ焼きを作る晃を見るのがすごく好きだ。

『ねえ晃さん～？』

「んー」

『私、今日はたこ焼きが食べたい気分なの』

「…」

晃の座ってるソファの隣に腰かけ、わざとらしくそう言うとじとーっとした目で見られる。

『ねぇー！お願い！私今日仕事頑張ってきたんだよ～』

「俺だって頑張ってきたわ！」

『おねがーい！』

「やだっっ」

両者粘るも、しばらくして晃がハァっとため息をついて立ち上がった。

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