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同居生活1 ページ2

sideM

「あー、なんか良いの出てこないなぁ」

くあ、とあくびをしながらふと時計を見ると、もう夜中の2時を回っていた。この席に着いたのが.....確か10時頃?だから、軽く四時間は歌詞を考えていたということになるらしい。

大分書いていたんだなぁと思いながら手元に目を移すと、そこにはさっきまで大事な大事なアイデアを書き付けていた紙がくしゃくしゃになっている。

丸めたその紙には、書いた本人でも分からない汚い字が一面に書かれている。
書いた当初は感傷的な刺さる歌詞が書けていたと思っていたが、後から見返してみたらなんだかよくある思春期の痛いポエムに見えてきたので、ボツにしたのだ。


「はぁ−...」


今まで、歌詞が浮かばないなんてことはなかった。曲を作る者なのに、頭を抱えたくなる。

いや、ちょっと待てよ。
今回のテーマがラブソングなのがいけないかもしれない。
悲惨な、報われない歌詞を永遠と書くのが僕の得意分野な訳でそもそもそんな無縁なものに手を出したのが間違いだったのかも。
でも、ここまで頑張ってきたのにこのまま恋愛ソング制作を終わらすのはちょっと気が引ける。




 


「....そらるさんに、相談しよう」








僕はスマホを手に取った。

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作者名:Coc39726444 | 作成日時:2019年5月20日 0時

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