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6.自分の置かれている状況下を確認しましょう。

まず、ここには、最低限のものしか置いていない。
真人が寝る用のソファ
私が縛られている、パイプ椅子。
夏油が持ってきた花と花瓶。
真人がきちんとお世話するわけもなく、かと言って私もこの手のものは苦手なので、
花はしおしおと枯れている。
すまんな夏油。
机はない。お風呂はある。キッチンはない。冷蔵庫はある。
テレビは、夏油が持ってきた。
ろくな生活してないなー。とパイプ椅子をガタガタと揺らした。
私は、一人になった部屋で天井を見上げた。
今、お母さんたち何してるんだろう。
もう1週間くらいは、ここに滞在している。
きっと、心配もしてはいないだろう。
私がいてもいなくても困らない。母には、男がいる。

ガチャ

いきなり開いた扉に、警戒心を抱く。
?「え?ここ…だれか住んでんの?」
白髪の長身の男。え。足長…
?「えーっと…とりあえず…保護するけど…」
ぽりぽりと頰をかく男をずっと見る。
?「あー。僕五条悟…一応先生…」
すごい気まずそう。
そうだよね。さらわれた子が何も怪我とかしてないし。乱暴された後もないから。
『…Aです。五条さんは何でここに来たんですか?』
五「まぁ、上からの任務で?」
『教師なのにですか?』
五「う、痛いとこ付くねーA」
『そうですか?』
五「Aってさ。ぶっちゃけ見えてんの?呪霊」
呪霊…真人たちが言っていたことを思い出す。
『あーー。ちょっと?』
後ろに回っていた手を出して、ちょっとの表現をする。
五「…え?ちょ…待って?それ…縛られてないの?」
『?はいすぐに解けますよ』
五「えーー?誤算だなぁ」
目隠しの上から眼を抑える。
五「まっ!Aには一緒に来てもらうからね!」
それは困った…

真人が、いつの日かこんな事を言っていた。《逃げたら承知しない。絶対に取り返す》

ぼーっと突っ立っていると、いつのまにか取られた手。
遠ざかる部屋。
助けてもらったはずなのに…

私の中には、なんとも言えない。

嫌悪感が生まれた。

これがストックホルム症候群ってやつか…

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設定タグ:呪術廻戦 , 真人   
作品ジャンル:恋愛
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ああああ - どこぞの国の貴族の子供は、こう教育されるそうです「誘拐犯が優しかったりする場合はバチくそにやべえ奴だから、とりま従っとけ」…と。 (2021年3月15日 20時) (レス) id: 3edc474438 (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ - 続きはやく読みたいです(^o^)(^o^) めちゃくちゃ面白いです\(^o^)/ (2021年1月28日 17時) (レス) id: 65cce41a2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そつ | 作成日時:2021年1月18日 0時

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