スウォンと少女の気持ち【なし】 ページ2
私はヨナの姉…A
ヨナ達と旅をしている。
今、ヨナが緋龍城につれてかれてしまい、
奪還しようとしているところだった。
「ヨナ……」
私が泣きそうに
なっているのに気づいたのか、
ゼノが私の頭を撫でた。
「娘さんは大丈夫だから〜！」
「そうです！姫様なら大丈夫です！」
「…A…安心して…？」「ぷっきゅー！」
「ヨナは誰よりも強いんだから！」
「ヨナちゃん取り戻そうね」
ゼノの声が聞こえたからか、
四龍とユン、アオは、
私を安心させてくれた。
ハクはヨナを取り戻すため、
緋龍城に一人でのりこんでいる。
ハクもヨナも…助けるんだ
そう心に決め私は緋龍城の門へと歩いた。
城内はハクが暴れたせいか、
いろんな人が倒れていた。
ヨナのいると思われる部屋につくと
そこにはハクとヨナと
赤く染まった胸を押さえたスウォンがいた。
「ヨナ！ハク！」
私は二人に駆け寄った。
二人を抱きしめたあと
スウォンを見ると、
スウォンの胸には矢が刺さっていた。
ヨナの矢ではなさそう…
じゃあ誰が……？
っ…そんなことを考えている暇はない！
そう思い、私は二人をつれて
部屋のドアを開けて二人を外に逃がした。
スウォン…あの出血量じゃ……もう…
私は振り替えり、
スウォンを見た。
目があって逸らそうと思ったが、
もう会えないのかもしれないと思い
スウォンを真っ正面から見た。
…
昔から優しくて
かっこよくて、
憧れで
尊敬していて
いとおしい存在。
「スウォン…/A…」
スウォンと声が重なり少し驚いた。
…今言わないといけない
さあ…言おう……
「「…好きでした」」
私はそう言うと走って、
ヨナ、ハクと一緒に緋龍城の外へ出た。
涙が流れてきたのは…
スウォンとの思い出がありすぎたからだ…
さようなら…スウォン
続く
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作者名：小夜華 | 作成日時：2017年10月24日 23時
