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45話 川原side ページ45
「では台本はこちらになります。3日後に読み合せを行いますので、目を通していただけるとありがたいです。」
「はい。」
「はい...」
たった10分の寸劇。わかりやすく、親しみやすく、防犯を意識してもらうためのお飾りのような劇。それでも、たった数ページの台本に思わず、ため息がこぼれてしまう。
「Aさん、大丈夫ですか?」
「うん、こういうの久しぶりだから。」
「そうなんですか?」
1年目の時、何もわからずにハルちゃんと出たことがあった。
ハルちゃんは台本を完璧に覚えてさらに、本番ではアドリブまでカマしてきた。
台本は頭に入っていたものの、あがり症の私は、その場で次のセリフが言えなくなってしまったという苦い思い出がある。
「と、いうわけで、セリフと段取りくらいは入れといた方がいいよ。」
「そうですね...。」
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作者名:はばねろ | 作者ホームページ:http://uranainovel@havanero
作成日時:2017年3月11日 9時