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38話 中島side ページ38
｢散らかってますけど、どうぞ。｣
｢いえ、手短に済ませますのでここで結構です。｣
｢そうですか。｣
｢改めまして、志摩警察署の川原です。｣
｢同じく岡本です。｣
｢うわぁ...！｣
涼介くんはドラマで見る刑事さんにさっきから目がキラキラしていた。
｢上の階の507号室で朝の2時ごろ物取りによる犯行があったそうなんです。その時間に何か聞いたり、見たりしたりしませんでしたか？｣
｢その時間は寝てたと思います。一回も起きてないので、何も聞いたりはしていません。｣
｢そうですよね。ありがとうございました。｣
｢ぼく、見たよ。｣
｢｢え？｣｣
俺と川原さんの声が重なった。
｢りょうすけくん、今のお話聞かせてもらってもいいかな？｣
｢うん！ゆうとさんいい？｣
｢うん、もちろん。｣
｢｢ご協力感謝致します。｣｣
そう言って短く敬礼したAさんと岡本さんに、涼介くんはまた歓声を上げる。
それからAさんは小さくしゃがみ、涼介くんと目線を合わせてゆっくり質問していった。
｢じゃありょうすけくん、この前みたいに質問していくから、答えてね。｣
｢うん！｣
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作者名：はばねろ | 作者ホームページ：http://uranainovel@havanero
作成日時：2017年3月11日 9時
