36話 川原side ページ36
「あの、これ、良かったら。」
「なんだこれ、水族館?行ってきたのか?」
「はい、それで、その、お土産です。」
「わざわざすまねぇな。ガハハハ!」
「し、失礼しました。」
「ふぅ。」
「デート?」
「ぅわ!びっくりした。」
水族館のお土産を配っていたら、同僚の内海ハルヒちゃんが真横にいた。
「で、デート?」
「そ、そんな訳ないじゃん。違うよ。」
「なーんだつまんないの。」
りょうすけくんと、ゆうとさんのことは言わないでおこう。
「でもいいことあったでしょ?」
バレてる
「なんでわかったの?」
「刑事の勘」
「何それ、有岡みたい」
「呼んだ?」
「呼んでません」
「ぅわ!」
「Aびっくりしすぎ(笑)」
なんだ有岡か...びっくりした
「あ、はい、有岡。水族館のお土産。」
「お、サンキュー。あ、あの内海さん、良かったらこれ」
そう言って有岡が差し出したのは、ハルちゃんの好きなブラックコーヒー。
「あ、ありがと」
ハルちゃんは有岡の気も知らずに、早速開けて勢いよく1口飲んだ。
「///」
有岡照れてる。
「で、A何があったの?」
「いや、ほんとに何も。」
「なになに何の話?」
話を蒸し返してきたハルちゃん。今度は有岡もいる。
「いや、その、」
「おい、川原、内海、弓志麻地区3丁目で事件だ。...ん?なんで有岡がここにいる。」
「すいませんっすぐに戻ります!」
「行こうA」
「うん。」
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作者名:はばねろ | 作者ホームページ:http://uranainovel@havanero
作成日時:2017年3月11日 9時