35話 中島side ページ35
「あのね、Aさんがね、涼介くんはお名前ちゃんと言えてえらいねって言ってね、ゆうとさんのこと見つけてあげるって言ってね、ゆうとさんのおようふくのこと聞かれたの」
モグモグ
「そしたら?」
さっきからはぐれた時の話をする涼介くん。
主にAさんとのエピソードを(笑)
怖い思いをしたはずなのに、なぜかイキイキしてる。
ネズミさんのカーテンとはきっとネイビーのカーディガンの事だろうな。今日、教えたんだよね。覚えててくれたんだ、嬉しいな、間違ってるけど(笑)
時々もぐもぐとマンボウを食べながら、足をばたつかせる涼介くんは本当に楽しそうで、疲れてないのかなってちょっと心配になる。
それからもなぜかAさんの自慢話をする涼介くん。
「うーん、Aさんがすきだから!」
「ぇ、お、俺とどっちが好き?」
涼介くんに大人気ない嫉妬して意地悪な質問をしてみる。これでAさん!とか言われたら立ち直れないな。
「わかんない。」
わからない、か。
「ふはっ、ちょっと難しかったか。Aさんにまた会いたい?」
「またあいたい!」
おぉ即答。
またいつか、会えたらいいな。
「涼介くん、マンボ...」
もう1個ちょうだいって言おうとしたら、
「んぅ、すぅーすぅー」
寝ちゃった。
ガサッ
「(ああっ!マンボウ落ちる!)」
「セーフ」
残りのマンボウ(5個)は守り抜きました。
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作者名:はばねろ | 作者ホームページ:http://uranainovel@havanero
作成日時:2017年3月11日 9時