33話 川原side ページ33
「Aさん?」
えっ、いきなり名前を呼ばれて隣を見ると、
...りょうすけくん。
と、ゆうとさん
「え、あ、ども。」
「Aさんもいるかさん見に来たの?」
と、上目遣いのりょうすけくん
可愛い。
「え、あ、そうだよ。」
あ〜、なんで私は話し下手なんだろう。
仕事モードだと口調があからさまに変わる私。
りょうすけくんが怖がらないことを祈るばかり。
「...それなあに?」
ぼーっとしてたら話題が変わっていた。
りょうすけくんが指しているのは
マンボウ...
「え、あ、これ、えっと、マンボウ...」
「マンボウ?マンボウって食べられるの?」
ひっ、久しぶりに同僚意外と話したかも。
あ、でもさっきも...あれは仕事?かな。
「いや、あの、カステラで、ここに来ると絶対買うんです。」
私がゆうとさんと話す間もマンボウを見つめ続けるりょうすけくん。
「りょ、りょうすけくんもた、べる?」
なんでカタコトになってんだろ。
「いい?ゆうとさん。」
「いいんですか。」
「もう冷めてるんですけど。」
「すみません、ありがとうございます。」
「ありがとうございます。」
「どぞ。」
美味しいね。と笑い合う2人。
なんかいいな、こういうの。
「良かったです。」
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作者名:はばねろ | 作者ホームページ:http://uranainovel@havanero
作成日時:2017年3月11日 9時